通常国会が当初の予定通り16日に閉幕し、政局は「参院選が24日公示ー7月11日投開票」へ向けて一斉に走り出した。発足したばかりの民主党菅政権に対する信任投票の様相が濃くなってきたが、会期末の野党の自民党の戦術は極めて稚拙なものであった。鳩山前政権時代に政治とカネの問題で辞任を強く迫っていたが、焦点の小沢前幹事長とともにセットで辞任してしまったことから、すっかりあてが外れたのか、予算委員会を開かないのは国会無視として菅内閣の不信任決議案を衆院に提出したが、あっさりと否決され、争点を失ったままの選挙入りとなった。
16日にテレビ画面に登場し、盛んに民主党の対応を非難した谷垣禎一総裁はいつになくグリーン色のテカテカ光った素材のネクタイを締め、ネクタイばかりが目立っていた。谷垣総裁がこんな色のネクタイをしていたのは初めて見たが、こんなセンスの持ち主だったのか、と改めて画面に見入ったほどだった。全般に政治家はいつでも冠婚葬祭に応じられるようにするためか、背広もネクタイも地味な人が多く、ネクタイが目立つようなケースは極めて少ない。それだけにこの日の谷垣総裁のネクタイは奇異な感じすらした。おそらく、だれかからプレゼントされたのをそのまま着けてきたのだろうが、家を出る前に奥さんあたりが注意して無難なものに付け替えるのだろうが、それもなかったのは家庭になんらかのトラブルがあったのではなかろうか、とも勘ぐられた。
そんな心理状態が見透かされたか、のように17日発売の週刊新朝に「ツイッターでは『ガッキー』という谷垣禎一の幸せな脳」と揶揄された記事が掲載された。それに追い打ちをかけるかのように、17日の夕刊フジでは参院選の党派別議席獲得予想で「民主59自民35」という見出しが躍っていた。いまの世論調査から見て、予想される党派別獲得議席数はそんなところだろう。
谷垣総裁はこのところ「参院選で与党を過半数以下にしなければ総裁を辞任する」と決死の覚悟を度々表明している。自らの党の議席数ではなく、民主・国民新党合わせた与党の議席を過半以下にする、としているのがなんとも憐れであるが、いまの自民党には相変わらず与党時代の戦術を展開するだけしか能のないスタッフしかいないのだろうか。
野党第1党としての使命は政権に対抗して、シャドウ・キャビネットを作り、当面する日本の行うべき政策を提案し、国会で堂々と論戦を挑むことではないだろうか。そした基本的なことをせずにやたら内閣不信任決議案を振り回し、自ら3代にわたって行ってきた選挙の信任を得ないままの政権のたらいまわしをしてきたくせに、いざ民主党が鳩山政権から菅政権へ移行したことを怪しからんと攻め立てる。
そんな説得力のない論法では自民党は国民からの信頼を得られるはずがない。参院選を前に与謝野馨元財務相、舛添要一元厚労相ら党の主要メンバーが相次いで離反していった自民党には野党の第1党を務める資格すら問われかねないことだろう。
妙なネクタイ姿で現れた谷垣総裁の姿はいまの自民党の置かれた状態を象徴しているように思えて仕方がない。
16日にテレビ画面に登場し、盛んに民主党の対応を非難した谷垣禎一総裁はいつになくグリーン色のテカテカ光った素材のネクタイを締め、ネクタイばかりが目立っていた。谷垣総裁がこんな色のネクタイをしていたのは初めて見たが、こんなセンスの持ち主だったのか、と改めて画面に見入ったほどだった。全般に政治家はいつでも冠婚葬祭に応じられるようにするためか、背広もネクタイも地味な人が多く、ネクタイが目立つようなケースは極めて少ない。それだけにこの日の谷垣総裁のネクタイは奇異な感じすらした。おそらく、だれかからプレゼントされたのをそのまま着けてきたのだろうが、家を出る前に奥さんあたりが注意して無難なものに付け替えるのだろうが、それもなかったのは家庭になんらかのトラブルがあったのではなかろうか、とも勘ぐられた。
そんな心理状態が見透かされたか、のように17日発売の週刊新朝に「ツイッターでは『ガッキー』という谷垣禎一の幸せな脳」と揶揄された記事が掲載された。それに追い打ちをかけるかのように、17日の夕刊フジでは参院選の党派別議席獲得予想で「民主59自民35」という見出しが躍っていた。いまの世論調査から見て、予想される党派別獲得議席数はそんなところだろう。
谷垣総裁はこのところ「参院選で与党を過半数以下にしなければ総裁を辞任する」と決死の覚悟を度々表明している。自らの党の議席数ではなく、民主・国民新党合わせた与党の議席を過半以下にする、としているのがなんとも憐れであるが、いまの自民党には相変わらず与党時代の戦術を展開するだけしか能のないスタッフしかいないのだろうか。
野党第1党としての使命は政権に対抗して、シャドウ・キャビネットを作り、当面する日本の行うべき政策を提案し、国会で堂々と論戦を挑むことではないだろうか。そした基本的なことをせずにやたら内閣不信任決議案を振り回し、自ら3代にわたって行ってきた選挙の信任を得ないままの政権のたらいまわしをしてきたくせに、いざ民主党が鳩山政権から菅政権へ移行したことを怪しからんと攻め立てる。
そんな説得力のない論法では自民党は国民からの信頼を得られるはずがない。参院選を前に与謝野馨元財務相、舛添要一元厚労相ら党の主要メンバーが相次いで離反していった自民党には野党の第1党を務める資格すら問われかねないことだろう。
妙なネクタイ姿で現れた谷垣総裁の姿はいまの自民党の置かれた状態を象徴しているように思えて仕方がない。
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