鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

駅の自動改札機を平然と通過する不正乗車者を掣肘すべきだ

2013-04-21 | Weblog
 先日、東急田園都市線の溝ノ口駅を降りて、改札にさしかかったところ、前を行く男性の老人が自動改札にスイカか、定期券かをかざしたところ、赤いランプが点き、区間が合ってないことを告げているにも拘わらず、当の老人は改札機の黒い開閉式のゲートを身体で押し開けて、そのまま通って、行ってしまった。溝ノ口駅の自動改札機は4、5台あるが、駅員は10メートル以上離れた駅務所にいるため、赤いランプが点灯したからといって、すっとんでは来られない。老人はそれを見越してか、スタスタと行ってしまった。
 普通なら、赤いランプが点けば気になって、戻り、定期券なり、スイカをチェックするため、駅員のいるところに行って清算するのだろうが、件の老人は一向にそんな気配を見せずに「赤いランプが点いたのは機械がおかしいのだろう」とでも言いたげに平然と改札機を通過してしまった。明きらかに確信犯的な行動である。赤いランプが点くと多少の音もするし、後から来る人がその自動改札機を通れなくなるうえ、一瞬注目を浴びることになるので、恥ずかしい思いをする。それを平然と通過して行ってしまうというのは度胸もいるし、犯罪を犯したような罪悪感も伴うことだろう。その老人は身なりも普通だし、耳が遠くて身体障害者のような感じもなかった。仮に見とがめられた際に「考え事をしていて、気がつかなかった」と謝るような風情も感じられなかった。
 そのことがあってから、しばらくして他の駅で今度は若い女性が同じように自動改札機で赤いランプが点いて警告しているのに、同じように平然と立ち去って行ってしまった光景を目にした。年金生活の老人の場合ならさもありなんと理解もできようが、若い女性がそんな確信犯的なことをするとは考えにくい。他にもこんな光景を見たことがないわけでもない。世の中不況で、生活に困るような人が続出している時期ならともかく、いまのような状況で、キップ代を踏み倒す人が輩出するのは嘆かわしいことである。
 昔、まだ駅務が自動改札となっていなかった時代に、会社の同僚と横浜まで出かけたことがあったが、横浜・関内の駅を通る時に切符を出したら、同僚はいつも通勤に使用している定期券を見せてなんなく改札を通過したので、驚いて「よくそんなので通過できるね」と聞いたら、「駅員はそんなに目がいいわけではない。これでどこでも通過できるよ」と平然としていたので、驚いたことがあった。その同僚は親父さんが会社の経営者でいわゆるお坊ちゃんだったので、お坊ちゃんはすることが違うと思ったものだった。却って堂々としていると駅員はついつい見逃してしまうのだろう、と思った。
 しかし、いまは目視でなく、機械でチェックすることになっており、一発でごまかしはわかってしまう。やはり、そうした手合いが横行することは社会風紀上問題であり、正直に勤労していることが馬鹿らしくなる風潮を生むこととんりかねず、どこかで掣肘を加えるべきだろう。警察なり、鉄道の専門官が事情聴取すれば、常習犯なのか、うっかり犯なのか、一目瞭然で判別できる。駅務で、常時取り締まるようなことはできないにしても、たまには駅頭で立ち会いによる取り締まりをし、摘発すべきだろう。
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