鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

中国製食品の排斥に立ち上がれ!

2008-03-01 | Weblog
 中国公安省は先月28日、河北省石家荘市の天洋食品の従業員ら55人を調べたものの、毒物混入を示す証拠は見つからなかったことを明らかにするとともに、有機リン系殺虫剤「メタミドポス」が中国国内で冷凍ギョーザに混入した可能性は極めて低い、との見解を示した。中国製冷凍ギョーザの中毒事件が発生して1カ月になるが、これまで一貫して中国で混入された、との印象を持っていた日本人にとっては真正面から冷水を浴びせかけられたような感じで、改めて中国が北朝鮮と同じく自らの非を決して認めようとしない民族であることを照明した。
 中国公安省はマイナス18度の条件下で実験を行ったところ、メタミドホスが冷凍ギョーザの包装袋にしみ込むことが確認されたとして、「密封された製品内からメタミドホスが検出されたことで、中国内での混入を裏付けることにならない」と指摘した。さらに同省が派遣した訪日団が日本の警察当局に物証や鑑定結果を見たい、と要求したら、拒否されたとして「深い遺憾の意」も示した。
 8月に北京オリンピックを控えて、中国製食品の安全性の関する信頼を損ないたくない、との中国政府の意向を十分に反映した発表であり、いかにも毒物混入は日本で行われたと言わんばかりの発表である。しかし、問題の天洋食品以外からも毒物混入のケースが起きており、説得力はない。
 これに対して警察庁の吉村博人長官は早速、同日の定例会見で「中国側の会見内容は看過できない部分がある」と反論し、泉信也国家公安委員長も同様の発言をしたが、総じて日本側の反応は鈍い。政府筋には4月に予定されている胡錦濤主席の訪日が中止になるようなことがあってはまずい、との読みもあっておっとり刀の態である。それにしても日本政府、国民は大人しい。もっと率直に中国側に怒りをぶつけていいのではにないか、と思う。中国産食品のボイコットや食べない運動くらいあってもいいのにじっと事態の推移を見守っている感じである。
 そうした怒りの声を察してか、29日になって毎日新聞の取材に応じた中国検査検疫科学研究院の秦貞圭院長は「先の中国公安省の発表は最終結果ではない」と語った。
 フジテレビが視聴者500人にアンケートしたところ、中国製ギョーザ事件が発生して以来、中国製食品を食べたかどうか聴いたら、397人が「食べてない」と答え、今後も買うか、と聞いたら418人が「買わない」と答えた。煮え切らない政府とは違って、国民はもう中国製食品の排斥に乗り出しているのだ。
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