鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

判りにくい参院比例代表制

2007-07-25 | Weblog
 先日、参院選の各戸に配られる公報紙を見ていて、旧知のOさんが参院比例代表に立候補しているのを見つけた。しかも黒川紀章氏率いる共生新党の若尾文子の次に名前が出ているのを見て、びっくりした。24日朝、NHKテレビの政権放送で自民党の比例代表選に立候補している35人が安倍首相の司会のもと、1人20秒づつ次から次へと登場しているのを見て、気になり、たまたま手元にあった公報紙を見てわかったのだ。もう選挙終盤で、いまだにOさんからは何の連絡もないので、それほど親しい仲ではないことがはっきりしたわけだが、それにしても参院の比例代表選は意味合いのわかりにくい選挙である。
 Oさんはかつて米国大使館商務部に勤めていて、仕事の関係でお世話になり、よく会って話を聞いていた。Oさんは国際政治に関する著作を書いたこともあり、米国大使館を辞めたあと、国際政治関係のコンサルタント会社を設立していたが、数年前に選挙に出ると言って、衆院選、しかも縁もゆかりもない埼玉県から無所属で立ち、あえなく敗退した。その後、しばらく温和しくしていたが、またぞろ政治への嗜好が頭をもたげて、立候補する、との噂が聞こえてきた。
 で、つい2カ月前、渋谷の映画館で「バベル」を見終わって、廊下に出たところ、バッタリOさんと何年ぶりかで会った。そこで、思わず、「また、選挙に出るのですか」と聞いたら、「いやあ、お金がないから出れませんよ」と言っていた。
 ところが、それから、数週間して、日経に今回の参院選の立候補予定者一覧が掲載されたら、東京地方区にOさんの名前が出ていた。そうなのかな、と思って公示の際に注目していたら、東京地方区にはOさんの名前はなく、今回は見送ったのかな、と思っていた。
 今回もOさんの当選の可能性は少ないだろう。それでもOさんの政治への傾斜は止まらないのだろう。何がそうさせるのか、政治には常人には量り知れない魔力が潜んでいるのだろう。
 いつからか知らないが、参院比例代表制は党の名前を書いても、候補者の名前を書いていいことになった。従って、名簿の順位は関係ない。党に投じられた票は候補者が獲得した票数に応じて案分されることになっているようだ。いずれにしろ、個人である程度の票を獲得しないと、当選はおぼつかない。
 各党の比例代表制の候補者を見ていて、どうしてこの人がという人がチラホラいる。たとえば、国民新党の関口房朗氏など、どう考えても国民新党の党是・政策に同調しての立候補とは思えない。いわゆるタレント候補の多くがなぜ、自民党から、なぜ民主党から、なぜ新党日本から、と思わせる。
 この困惑は政党名でもいい、としたからではないだろうか。以前のように個人名だけでの投票にした方がすっきりする、と思うのだが‥‥。 
コメント (1)
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