鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

息もつかせぬ「ダイ・ハード4.0」

2007-07-10 | Weblog
 先日、評判のブルース・ウイルス主演の「ダイ・ハード4.0」を観賞した。チケットを買って、上映開始40分前に行くとさほどの人はいない。それでも叙々に観客も増えてきて、開始前にはほぼ満席となった。ダイ・ハードは最初のビル乗っ取りの一味との対決以来、毎回強烈な戦闘シーンが売り物で、主演のブルース・ウイルスが52歳とは思えぬスーパーマン的なタフさで敵をやっつけるところに面白さがある。今回はサイバーテロが相手というので、どんな展開になるか、楽しみにしていった。
 米国の交通システムの麻痺から電力システムを遮断し、金融のバックアップシステムから資金を掠め取ろう、とするサイバーテロ集団が米国内のハッカーを集め、そのシステムを作り上げたあと、協力したハッカーを殺しにかかる。そのうちの1人を保護したニューヨーク市警のジョン・マクレーン警部がハッカーを護送していくうちに事件に巻き込まれていく。
 そして、サイバーテロ集団との対決が鮮明になった段階で、マクレーン警部の娘がまんまと誘拐されてしまう。娘を救出するため、マクレーン警部は件のハッカーと金融バックアップセンターに向かう。車で追いかけていく途中で、戦闘機に襲撃されるが、奇跡的に難を逃れる。そんなことがあるはずがない、と思いながらも画面にひきつけられてしまう。
 最後もサイバーテロの親玉に歯交い締めにされ、拳銃を右肩に突きつけられていながら、その拳銃を撃って、敵を倒すという考えられないことをする。スーパーマンなのだ、と思えば納得できる。で、当然のことながら、最後はめでたし、めでたし、となる。
 家に帰って、たまたま数週間前にテレビで放映していた「ターミネーター3」をビデオで観たが、アーノルド・シュワルツネッカー演じるターミネーターが未来の救世主、ジョン・コナーを連れて車で逃げていくシーンは「ダイ・ハード4.0」とそっくりで、ぱくったのではないか、と思われるほどで、ストーリー展開もよく似ていたのに驚いた。
 この種の映画は携帯電話とネットがつきものであるが、自動車で追いかけたり、逃げていくシーンが必ずある。歩いていくのでは絵にならないだろうし、走っていくのでもストーリーが続かない。いくら未来ものでも自動車だけは出てくる。そして、いくら自動車が破壊されても、いつもすぐ動く自動車が手近にあるから不思議だ。
 「ダイ・ハード4.0」は娯楽作としては楽しめるが、やはり第1作の衝撃度に比べれば落ちるのは否定できない。
コメント
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