鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

感動の千葉県少年少女オーケストラ

2006-09-08 | Weblog
 昨7日は題名のない音楽会の収録公開で、東京・文京区の文京シビックホールに行った。いつもよりいい中央のやや後ろ寄りの席に座ってプログラムを開いて、本日の演奏内容を見ると、前半は千葉県少年少女オーケストラが演奏することになっている。いつも出たとこ勝負で、当日の演目を気にしないで楽しむことにしているので、開けてみてのお楽しみにしているが、今日ばかりはペケかな、と思っていると、なにやら中央の一番いい席あたりで、挨拶したり、記念写真を撮ったりでがざわざわしている。さては千葉県少年少女オーケストラの監督や指導者が陣取っていて、どこかで会場に紹介されることになっているのだろう、と思った。
 で、幕が開き、宮川彬良指揮のもと「シンフォニック・マンボNo。5」を演奏したのを聴いて驚いた。10歳から20歳までの160人の少年少女で構成するオーケストラの奏でる音は素晴らしいものであった。譜面を前に置いて演奏するのでなく、空で演奏する、160人の呼吸がピッタリあって、いい音色を出していた。一応、コンサートマスターなる者もいて、演奏の前に音合わせもして、いっぱしの交響楽団であり、最初は微笑ましく見ていたが、どうしてどうして堂々たる演奏は立派なものだ。
 松平健で有名なマツケンサンバを作曲した宮川彬良氏の指導の下、2カ月にわたって練習した、という。千葉県少年少女オーケストラは海外遠征して演奏活動をするなど実績も積んでいる。演奏の途中で、司会の羽田健太郎と大木優紀の誘導で団員が宮川氏に「どうしたらテェロの演奏がうまくなれるか」とか、「音を見るとはどういうことか」とか質問しているのも面白かった。
 あとはj・ブルグミュラーの「貴婦人の乗馬」、「中山晋平メドレー」、「白雪姫メドレー」を合わせて約30分くらい演奏してくれたが、いずれも見事な演奏で、満場の拍手を浴びていた。
 演奏が終わっても結局最後まで、会場の関係者の紹介はなかった。中央にいた妙齢のご婦人が立ち上がって、チラリと顔が見えたので、よく見たら、なんと千葉県知事の堂本暁子氏であった。千葉県にしてはこんな見事な楽団があるとは珍しい、と思っていたが、まさか知事までがお出ましにあんるとは思いもしなかった。それだけ認められた、ということだろう。とかく評判のよくない千葉県としては全国に誇ってもいいものがあるわけで、多少千葉県を見直した。
 題名のない音楽会はこれまでプロの音楽家を登場させてきたが、これからアマチュアのプロレベルの音楽家をも発掘していく番組としても使命を果たしてもたいたい。プロの目から見て優れた音楽家をどしどし紹介してもらいたいものだ。アマチュアの音楽家にしてみたら、全国的にテレビ放送される番組に出演する、ということは大変名誉なことになろう。
 また、千葉県少年少女オーケストラの演奏する姿を見ていて、日本の音楽の底辺の広さを感じた。10歳の児童がオーケストラの一員として音楽を奏でることが実際にあるなんて思ってもみなかった。鈍想愚感子はハーモニカひとつ満足に吹けない音楽オンチなので、バイオリンを弾けることだけでもう尊敬してしまう。それが10歳の児童が立派にオーケストラのメンバーを務めているなんて驚き以外のないにものでもない。
 ここは千葉県少年少女オーケストラの活動が日本の音楽を大きく変えていく、ことにぜひつなっがてほしいものだ。
コメント
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