prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「インフィニティ・プール」

2024年04月15日 | 映画
アレクサンダー・スカルスガルドとクレオパトラ・コールマンの夫婦がリゾート地の島にやってきてミア・ゴスとトーマス・クレッチマンの夫婦と知り合い、浮かれて禁止されている地域に遊び半分で出かけ、夜スカルスガルドが運転する車で人をはねてしまう。
スカルスガルドは青くなるが、ゴスが「X」「パールPearl」のイメージそのままに構うことはないから逃げろというものだからそのままホテルに逃げ戻ったら果たせるかな警察が来て連行され裁判抜きで殺人罪で死刑を宣告される。

この後が奇妙なのだが警察はスカルスガルドのクローンを作ってはねられた農夫の遺族(子供です)に復讐させると言い出して、実行する。クローンの製造費はスカルスガルド夫妻もち(妻の父親は財産家)。
子供がスカルスガルドのボディにぶすぶすナイフを突き立てるあたり、まことにどぎつい。なおこれは成人指定です。

この処刑シーンで、子供の後ろの振り向いたら見える場所に本物のスカルスガルドがいて、振り返って驚く芝居をつけるためにこういう位置関係にしたのかと思ったが、そういうわけでもない。

クローンなんて持ち出したところからして相当に荒唐無稽で、基本似たようなことの繰り返しになるという展開はあとで考えると読める。後半はどこから現実でどこから非現実なのかわからない展開とどぎつい描写にもかかわらず、繰り返されるうちに飽きてくる。

カナダとハンガリーとクロアチアの合作で、エンドタイトルの人名に東欧らしくKovácsとか Csörgö といった具合に母音の上につく発音区別符号 (「´」ならアキュームアクセント、「¨ 」ならウムラウト )がつく文字列が目につく。
舞台は架空の島だが、撮影は東欧の建物を利用したと思しい。
エンドタイトルで人名がずらりと縦に繰り返し並べられているのはクローンのイメージというわけだろう。バックの色が徐々に変わっていくのが効果的。








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