prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パリの恋人」

2013年10月18日 | 映画
ヘプバーンが一時期完全に世界のファッション・リーダーだったことをうかがわせる一編。
普段の格好の衣装をイディス・ヘッド、ファッション・ショー用の衣装をジバンシーが担当ということになるらしい。
正直、パンツルックをはじめ普段着使いの方が魅力的ではないかと思うところあり。

それにしてもファッション関係者というのがああも傍若無人で非常識というのは「アグリー・ベティ」でもそうだが、カリカチュアなのだろうか本当なのだろうか。

地下のカフェのヘプバーンのモダン・バレエを見て、ヘプバーンがもともとれっきとしたバレエ・ダンサーだったのだなと改めて思って。

パリの街が今より煤けた感じ。大洗浄する前なのだろう。

テレビ放映では見ていたけれど、スクリーンで見るのは初めて。
デジタルリマスター版でのDLP上映だけれど、フィルム特にテクニカラーの鮮やかさは楽しめる。
ミュージカル・ナンバーの演出はMGMミュージカルも担ったスタンリー・ドーネンらしく踊る役者を全身フルサイズで収めてあまりカットを割らずに追いかけて撮るというもので、だから字幕が画面の下に出ると足元を隠す格好になってどうもジャマくさい。昔みたいに字幕は画面右側に縦書きで出してほしかった。

1927年ブロードウェイでヒットしたFunny Faceという芝居の音楽を使う一方、ストーリーはオリジナルに作ったそうだが、このファニー・フェイスという言葉とオードリーを結びつけたところから発想を広げていったのではないかと思える。それくらいはまっている。

オードリーはスレンダーには違いないけれど、今のモデル体型とはどこか違う。昔のハリウッド美女は今の基準だと太めでしょう。美女の基準も確実に変わって来ているのがわかる。

アステアはこの時57歳、オードリーは27歳。親子ほども歳が違うけれど、昔のハリウッド映画ではそれがむしろ普通だったみたい。

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