製作・原案・脚本,ジェフリー・コンヴィッツ。
クライマックスで本物のフリークスを大挙出演させた(今だったら猛烈な批判を受けかねない)映画「センチネル」でやはり製作・原案・脚本を担当していた人。
ここでも精神病患者をとんでもない役割で大挙出演させていて、何かひどく禍々しい印象を強く残す。今だったら人権問題ものだろう。
73年製作だが、70年代カラー映画のどこか彩度の鈍い古さびたトーンが画面そのものを禍々しい感じにしている。直接的なゴア描写が支配的になる前のホラー表現だが、物語構造の妙なねじれ方といい、作っている側の意図や計算を超えた部分があるのがまた怖いところ。