チャン・イーモウがおなじみの強烈な色彩を排して、モノトーンに近い抑えた画調で、ヒロインのチョウ・ドンヨィに華奢な身体で肉体労働させるところを何度も見せたり、何かの冗談かと思うくらい性知識がなかったりと、これでもというくらい純情可憐な初恋物語が描かれる。純情可憐のてんこ盛りという感じ。
鼻の頭を押してへこんだまま戻らなかったら処女、なんて処女判定法(?)が出てきたのにびっくり。中国にもあるのね(あるいは中国から伝わったのか)。
文化大革命で農村がこんなに親切に学生を受け入れたのかいな、という気はする。労働力にはならないし食い扶持はかかるしで、迷惑がられたと聞くけれど。ちなみにイーモウ自身は文革で下放された時の生活になじめたらしい。
(☆☆☆★)