prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「コリーニ事件」

2021年03月22日 | 映画
それにしても、ナチスの犯罪を許さない態度の徹底ぶりには驚かされる。法律を作るだけにとどまらず、その運用に穴があったら埋めることをかなり強引な方法で押し進めようというのだから。

もとよりそうしなかったらドイツという国が周囲の国との関係を築くこと自体が不可能だからには違いないが、ここではそれを押し進めるの弁護士が父がドイツ人母がトルコ人との混血という境遇であり、しかも事件の被害者が個人的な恩人でもあるという複雑な力学が設定されているのは原作のシーラッハの力量のみせどころ。

故殺と謀殺の違いというのは、日本の刑法にはないので、しかもここでは「Law & Order」あたりでしきりと出てくる英米法とはまた違う大陸法での使い方なので、どうもややこしい。






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