prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ハッピーフライト」

2008年11月26日 | 映画
ラスト、鳥の羽が風に乗って空中に飛び去るカットが「フォレスト・ガンプ」みたいだな、と思うと、全体の構成も同じロン・ハワード監督の「アポロ13」同様の特殊なヒーローがいないで、プロのチーム全体が力を合わせて危機を乗り切る敗戦処理の話であることに気づく。もっともスケール感とかプロフェッショナリズムの徹底は日本(映画)の桁に合わせて縮めていて、バットを短く持って振り切った二塁打という感じ。
先輩後輩の関係が各部門でいちいち見られて、上下関係は徹底している。そうでないとシステムがきちっと動くわけないだろうなと思わせる一方、ああドジな後輩で大丈夫かとも思わせる。

航空関係各部門ディテールはさすがに見事なもの。銀紙で包んだ飛行機方のチョコレートを模型代わりに使ったり、ラスト近くモニターが壊れて飛行場のミニチュアを担ぎこんで代用するあたり、アナログ的手作り感が随所に入っている。
一度見ただけだと、台風が動いていって風向きが変わっていくあたりがすんなり頭に入りにくい。風は映画に写らないものねえ。
(☆☆☆★)


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2 コメント

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「敗戦処理」映画への気付き (たそそ)
2008-11-28 21:52:07
コメント失礼します。「アポロ13」は大好きな映画ですが、それと同様の「敗戦処理」をテーマとした映画だと気付かされた事に感謝します。これからも、寄らせていただきます。
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R>たそそ様 (prisoner)
2008-11-29 09:45:37
過分なコメント、ありがとうございます。
作り手が「アポロ13」を意識したのかどうか、無意識に似たのか、ただの偶然かわかりませんが。
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