prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ロックアウト」

2012年12月11日 | 映画
限られた空間に一人だけ紛れ込んだ男が抜け穴などを通って神出鬼没に敵を倒していく趣向や人質の素性がわかるまでのサスペンス、それから主役のガイ・ピアースがスーパーマン的にやたら強くないのも、完全に「ダイ・ハード」の一作目風。

ただし作りははなはだ雑で、ヒロインが脚を撃たれてうんうん言っていたのが途中から走っていたり、強力な爆弾というのを渡されるからどういう局面で使われるかと思ったらあまりぱっとしなかったり。

ピアースが捜査段階でなくしたスーツケースのありかを聞き出すために、ありかを知る男が収容された宇宙の冷凍刑務所に潜入するのだが、同じタイミングで刑務所内で叛乱が起こり訪問中だったアメリカ大統領令嬢が人質になって、しかも令嬢は刑務所の隠された機能を探っていたとか、善玉悪玉の逆転もありとか、相当に詰め込んだお話。
95分という短さは嬉しいが、詰め込みすぎてばたばたばたっと説明して終わりといったところが目立つ。

悪役のトップが冷静型のリーダーとやたらと変態的なその弟(オーバー・アクトです)という組み合わせだが、兄弟の相克の収め方も含めてどうもぱっとしない。

「スター・ウォーズ」のデス・スター風の刑務所爆破っていうのはいいのかな、と思う。鎮圧できないからといって刑期に服している囚人皆殺しということになりますからね。「24」調に大統領の権限もほいほい剥奪するし、ちょっとやりすぎ感強し。
(☆☆☆)

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