「ビアンカ」 2005年03月31日 | 映画 1961年作品。 家の財産を分割させないためにトスカーナの田舎からフィレンツェに出てきた青年(ジャン=ポール・ベルモンド)が娼婦ビアンカ(クラウディア・カルディナーレ)に入れ揚げるようになり、雇われている伯父の金に手をつけて一族から勘当され、娼家の用心棒になってビアンカの客と争いになって刺される。 娼家の描写がムードたっぷり、フィレンツェの街もまことに美しく描かれている。 その一方で「若者のすべて」あたりと通じる家族の崩壊の予兆と、アナーキズムあるいはマルキシズムの台頭も匂わされている。 忘れられている感じが強いけれども、マウロ・ボロニーニというのもおよそ今では作れない映画を作っていた人。 « 「ロング・エンゲージメント」 | トップ | 朝日、武富士から5000万円 »
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