prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「g@me」

2003年12月10日 | 映画
逆転また逆転のストーリー映画としては、かなりうまくいっている。警察の出動風景のイメージカットの目くらまし効果、携帯の使い方などの伏線の張り方、「羊たちの沈黙」ばりの扉のすりかえ、などずいぶん高度な技術を使っているのだが、日本が舞台だと画作りにハッタリがきかなくて損している。後で考えると変なところでも力づくで押し切るというわけにいかない。

イメージカットでガッツ石松や椎名桔平の名前が挙がると実物が顔を出すのはお遊びのようで、後で考えるとこれはイメージですよという念押しになっている。芸が細かい。有線の「アリバイ」が出てくるところは、知らない人には意味わからないのではないか。

フジテレビが製作に参加しているが、「踊る大捜査線」に気をよくしてか、またロケを近場で済ましている。仲間由紀恵主演とくれば携帯はauだなと思ったら案の定。ビョークやエミネムなどを実名でアドデザインも実在のものを使って出しているのは、日本映画では珍しいリアリティの出し方。決して煙草を他人にも喫わせず飲むのはもっぱらミネラルウォーターと、ニューヨーカーを真似たような、あまり厚みはないが金がかかった生活感のないライフスタイルの描写もそれなりにリアル。

ワイングラスを床に落としても割れないところがいい。割れたら衝撃の描写とすると型にはまりすぎているし、絨毯の厚さ(贅沢な生活)もわかる。石橋凌の屋敷の玄関の監視カメラの映像が出てきそうで出てこない。なくても意味は通じるが、<>ことをはっきり示した方がもっと腑に落ちただろう。
(☆☆☆)


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2 コメント

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ヤフブロから来ました★ (閑人)
2005-08-11 15:32:37
なかなか「g@me.」の記事が見つからなくて…。TBさせてくださいm(._.*)mペコッ
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R>閑人さま (prisoner)
2005-08-13 17:11:47
いらっしゃいませ。

トラックバックさせていただいたつもりですが、言うとなんですけどyahooブログは使いにくいですね。トラックバックできてますか? 私がyahooで使っている名前とここのハンドルネームが違うのを調整するのも面倒だし。
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