prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ローン・サバイバー」

2014年04月04日 | 映画
アメリカの特殊部隊の失敗談としては「ブラックホーク・ダウン」の山岳版みたいなところがあるが、その失敗の原因が兵士が一般人に対する規則を愚直に守ったから、というのは、アメリカにとってみると自縄自縛といった感がある。
これまで自国以外でもっぱら戦ってきて、兵士と一般人との区別の上に成り立った近代法の建前をはみだしたゲリラ戦に苦しめられてきて、戦争をなんとか正当化してきた近代戦のルールが崩壊してきていたのもアメリカが内向きになっている理由かもしれない。

アクションシーンは山岳地帯の地形を生かして迫力あり、特に転落のスタントは痛そう。
他民族の描き方はあくまでストレンジャーというのもアメリカ映画のルーティン。

ただ、トルコ映画「エレジー」には、やはり山の斜面をものすごい数の岩が落ちてくる下を敵味方が入り乱れて銃撃戦を展開するというとんでもないシーンがあった。山を知る者の戦いというものの片鱗を見た気がした。
(☆☆☆★)



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2 コメント

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 (iina)
2014-04-13 10:36:26
地の利を知り尽くしたゲリラを相手に、上から狙撃されては生還する余地は全くありません。

絶体絶命な場面が3度ほどありましたが、最後の最後は掟によって命を拾いました。

コメントがないのが寂しいです。 m(_ _)m
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>運 (iina) (prisoner)
2014-04-13 11:56:21
えー、わざわざコメントどうもです。
全然別の映画ですけれど、「セデック・バレ」でも上にポジションをとった現地側が絶対に有利なところを描いてましたね。
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