prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「王になった男」

2013年02月27日 | 映画
影武者テーマの映画の先達というと当然黒澤明監督の「影武者」があるわけで、実は韓国で日本映画が解禁になっていくにあたっては国際映画祭の受賞作から優先的に公開されていったのだそうで(権威主義的だなあ)、カンヌでのパルム・ドール(最高賞)をとった「影武者」は早い時期に公開された。

そして「影武者」で指摘されていた脚本上の欠点、たとえば本物とニセモノとの違いが傷があるかないかであっけなくばれてしまうのをひとひねりして再生したり、体にどんな特徴があるのか当然知っている正室側室との関係の描きこみなど、「影武者」で明らかに弱かった部分をカバーしていて、参考にしたのではないかと思えるところあり。

お話としては、王とはかくあるべきという姿をくっきり描いているのは気持ちいい。
護衛係の扱いは明らかにアメリカ映画「デイブ」のSPの扱いをアレンジしたものだけれど、韓国らしい濃ゆい味付けになってます。

韓流ドラマの宮廷ものでもちょいちょい家臣が「私の首をはねてください」と言うのだけれど、日本なら「腹を切ります」というのとはかなり違う。

同じ顔の人間が交錯するのだからどっちがどっちなのかややこしくなるのは当然なのだけれど、そのあたりの演出処理がやや手際が悪くて、考えないとわからない分、鮮やかに決まるべきシーンにややブレーキがかかるところあり。

毒見役が王につくだけでなく、排泄物を運んで行って健康状態をチェックするところまで描いているのがおもしろい。それにしてもこれまた韓ドラによく出てくるけれど、よく毒が使われます。
本物の王が胸に矢を受けた戦いというのは明らかに秀吉の朝鮮出兵だが、字幕では「倭」になってます。
明や後金(ともに中国)との緊張関係もドラマに頻出するモチーフだけれど、必ず独立を目指すように描かれますね。史実からはまるっきり離れてでも。
(☆☆☆★)

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2月26日(火)のつぶやき

2013年02月27日 | Weblog

【本棚登録】『シネマの極道: 映画プロデューサー一代』日下部 五朗 booklog.jp/item/1/4103332…


片山容疑者の普段使っているプログラム言語とウィルスに使われたプログラム言語が違う。両方知っているということもありうるけれど、言語が違うとやること全然違うらしいものな。大丈夫か、警察。 #daycatch

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バルタン星人って、「スター・トレック」(当時は「宇宙大作戦」)のバルカン星人をもじったのでしょ、確か。遡れば火山の意味で。 #daycatch


TPPね。また被害者意識の垂れ流しが跋扈するのか。#dig954


容疑者の家族を人質にとるような真似して平気なわけね。日本の官憲は。#dig954

1 件 リツイートされました

#dig954 以前から言い続けていますが、お願いですから、人の動きや知的財産・電子商取引などサービスの部分においても影響やメリット・デメリットを伝えてください。これらの産業に携わる人や社会へ一定以上の影響は必ずあるはずなのに、マスコミではあまりに輸出入の話ばかり↓↓。

小暮 宏さんがリツイート | 4 RT

#dig954 アメリカから見れば、日本こそ貿易でさんざん儲けてるじゃないかということになる。なんでこんなに被害者意識に凝り固まっているのか不思議で、理不尽にすら見えるのでは。


#dig954 外国の民間の保険が入ってくると国の制度としての国民健康保険を駆逐するという理屈はよくわからないのですが。


#dig954 コメは自民党の票田だったからな。これこそ聖域で。