prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ノー・マンズ・ランド」

2007年06月30日 | 映画

舞台劇になったというが、シンプルな背景と人物配置の上に、バルカン半島ひいては世界のおそろしく複雑で混沌として手のつけようがない状況を造形した作劇がすごい。
手榴弾がついに爆発しないでその上でずうっと過ごさなくなるラストは、簡単にけりをつけさせてたまるかと明言しているよう。

紛争の現場にいた作者が描くと案外哀れっぽさとか悲惨さよりふてぶてしいユーモアが表に出てくる。
国連っていうのも格好つけばかりで役に立たないなあ。
(☆☆☆★★★)


2007年6月に読んだ本

2007年06月30日 | 
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