prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「自分の穴のなかで」

2004年11月20日 | 映画
三國連太郎の享楽的なエゴイストぶりは調子いいが、他のキャラクターの自分勝手ぶりは石川達三原作らしく(?)中途半端で、狙いを絞り切れず冗長。

写真は会場のフィルムセンターの入場風景。
(☆☆☆)


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「たそがれ酒場」

2004年11月20日 | 映画
東京フィルメックスの「内田吐夢映画真剣勝負」より。

題名こそ“たそがれ”だが、常時数十人の客が入っていて、全員が芝居しているのをパンフォーカスで撮っているのだから画面のヴォリュームは大変なもの。音楽を演奏する場を高くして、客が出入りするのを下からにするといった具合に立体的に作られたセット。
リメークの「いつかA列車に乗って」は演奏されるのはもっぱらジャズだったが、ここでは「さくらさくら」から軍歌から韓国の歌から「カルメン」の「闘牛士の歌」とすこぶるヴァラエティに富んでそれぞれが時代性を示している。
ドラマ上の理由付けを意外なくらいやっておらず、お話がとんとん進んですとんと落ちて終わりとムダがない。
(☆☆☆★★)


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こんな夢をみた

2004年11月20日 | Weblog
エレベーターに入るとなぜかボタンが全部取れていて上にも下にも行けない。
しょうがないので女子高生の集団とすれちがってエレベーターから出て行き、ビルの外に出るとなぜかほとんどズボンが裏返しになっているので脱いで着替えようとするが、いっこうに脱げないで片足でぴょんぴょん跳んでいる。

こっちは現実の話。
掃除しようとして掃除機を出してソケットを入れ、さていくらスイッチを入れても動かない。おかしいなと思ってよく見たら、近くの簡易電動あんま機のソケットだった。

「トーク・トゥ・ハー」

2004年11月20日 | 映画
アリシアが懐妊するのが処女懐胎と見える。映画なのだから、それくらいの奇跡が起こっていいだろう。
ベニグノが相手の無力につけこんでどうこうしたとはどう見ても見えない描き方。わざわざ童貞だと断っているのだし。出来事をオフで描いているというのではなく、描いていないことは存在しないと思わせる。
(☆☆☆★★)


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「光の雨」

2004年11月20日 | 映画
劇中劇の形式をとることで、見ていて連合赤軍事件のわからなさを強く感じたり、オウムなどと並べてわかったつもりになったりと気持ちが揺れ動くのが自分でおもしろかった。あと、あれだけ陰惨な事件を直接描かれたらたまらないだろう。
ただ「革命をしたかった」、社会を良くしたかった純粋な気持ちというのが実はピンとこない。
時代の違いというだけでなしに、純粋だからよしという考えがこっちにはないからだ。
(☆☆☆★)


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