紀伊国屋ホール、2016年1月11日マチネ(千秋楽)。
あるアパートの一室に、明日入籍を控えた男女が同棲していた。そこへ、男の友達だという女4人がやってきた。4人は結婚式で披露するサプライズの取材に訪れたと言い、男には秘密だと言う。女は初対面の女4人を招き入れるが…
作・演出/山崎洋平。全1幕。
どんなトラップが仕込まれた舞台なのかな…と、こちらも身構えて観るじゃないですか。そのせいもあるかもしれませんが、私はわりと最初のうちはノリきれなくて、けっこう困ってしまいました。
このあらすじはプログラムにあるものを書き写したのですが、まずそんな設定だとわかりませんでしたしね。キタさんがひとり暮らししているアパートで、台本読んで歌の練習かなんかしているからミュージカル女優さんなのかな?くらい。椅子がふたつあるダイニングテーブルが出ていたけれど、同棲感はあまりなかったですし。だいたい、左薬指にした結婚指輪を外して投げ捨てるところから始まらなかったっけ? あとなんで音楽が「白鳥の湖」だったの?
オープニングの曲が「キッスは目にして」だったのは「♪罠」という歌詞のためだと思いますが、宙組大劇場公演に通っている身としてはツボすぎました(^^;)。
で、そのキタさん、部屋着だからどの程度の女優さんなのかよくわからないし、彼氏の女友達4人に踏み込まれてからも、お互い含むところがあるという芝居だから怪しげなのはわかるんだけど、私にはきらりの芝居がすっごくナチュラルに見えて、それからするとキタさんの芝居は浮いているようで、そういえば私、卒業後の彼女の舞台を初めて観るんだったわとかキタさんの芝居好きだったんだけど外の舞台だと違って見えるのかなーとか、けっこう邪念が浮かんでしまいました。
何よりキタさんが、年下の男と結婚しようとしている女に見えなかったし、彼の浮気に怒って浮気相手たちを罠にかけるような女に見えなかったんだけど、なのでミスキャストなんじゃないかと思わなくもなかったんだけれど、でもそういうのも全部ひっくるめての「罠」でありギミックだったんだろうか…という気はしました。
ストレート・プレイなんだけど突然ぶっこまれる歌謡シーンは、私は嫌いじゃなかったですけれどね(^^;)。
サスペンスなのかコメディなのかギャグなのかシュールなのかリアルなのかよくわからず、でもまあまあ笑っているうちに、最後のオチにどかんとひっくり返された、という感じでした。
まあでもこれでいいならなんでもありになっちゃうし、これで整合性があるのかどうかよくわからないし、やや卑怯な気もするオチでもあるとも思うのですが(たとえば『道玄坂綺譚』にはその先にさらに素晴らしい展開があったのだから)、これまた宙組担としては笑うしかないオチでもあるワケで、まあ楽しく観終えました。
きらり、これからもお仕事していってくれるといいなー。そしてキタさんも、いつもおもしろい演目を選んでいるイメージなので、機会あればまた観ていきたいです。
ジェットラグは『私はスター』を再演するとのこと。チラシにわざわざちーちゃんの名前を出すの、いいと思います。OGでもなんでも使って知られていかないと、こういう小さい劇団は運営がつらいはずなので。私みたいに釣られて出かける人が必ずいるはずなので。
今年も外部もいろいろちゃんと観ていきたいと思っています。いい出会いに恵まれますように。
あるアパートの一室に、明日入籍を控えた男女が同棲していた。そこへ、男の友達だという女4人がやってきた。4人は結婚式で披露するサプライズの取材に訪れたと言い、男には秘密だと言う。女は初対面の女4人を招き入れるが…
作・演出/山崎洋平。全1幕。
どんなトラップが仕込まれた舞台なのかな…と、こちらも身構えて観るじゃないですか。そのせいもあるかもしれませんが、私はわりと最初のうちはノリきれなくて、けっこう困ってしまいました。
このあらすじはプログラムにあるものを書き写したのですが、まずそんな設定だとわかりませんでしたしね。キタさんがひとり暮らししているアパートで、台本読んで歌の練習かなんかしているからミュージカル女優さんなのかな?くらい。椅子がふたつあるダイニングテーブルが出ていたけれど、同棲感はあまりなかったですし。だいたい、左薬指にした結婚指輪を外して投げ捨てるところから始まらなかったっけ? あとなんで音楽が「白鳥の湖」だったの?
オープニングの曲が「キッスは目にして」だったのは「♪罠」という歌詞のためだと思いますが、宙組大劇場公演に通っている身としてはツボすぎました(^^;)。
で、そのキタさん、部屋着だからどの程度の女優さんなのかよくわからないし、彼氏の女友達4人に踏み込まれてからも、お互い含むところがあるという芝居だから怪しげなのはわかるんだけど、私にはきらりの芝居がすっごくナチュラルに見えて、それからするとキタさんの芝居は浮いているようで、そういえば私、卒業後の彼女の舞台を初めて観るんだったわとかキタさんの芝居好きだったんだけど外の舞台だと違って見えるのかなーとか、けっこう邪念が浮かんでしまいました。
何よりキタさんが、年下の男と結婚しようとしている女に見えなかったし、彼の浮気に怒って浮気相手たちを罠にかけるような女に見えなかったんだけど、なのでミスキャストなんじゃないかと思わなくもなかったんだけれど、でもそういうのも全部ひっくるめての「罠」でありギミックだったんだろうか…という気はしました。
ストレート・プレイなんだけど突然ぶっこまれる歌謡シーンは、私は嫌いじゃなかったですけれどね(^^;)。
サスペンスなのかコメディなのかギャグなのかシュールなのかリアルなのかよくわからず、でもまあまあ笑っているうちに、最後のオチにどかんとひっくり返された、という感じでした。
まあでもこれでいいならなんでもありになっちゃうし、これで整合性があるのかどうかよくわからないし、やや卑怯な気もするオチでもあるとも思うのですが(たとえば『道玄坂綺譚』にはその先にさらに素晴らしい展開があったのだから)、これまた宙組担としては笑うしかないオチでもあるワケで、まあ楽しく観終えました。
きらり、これからもお仕事していってくれるといいなー。そしてキタさんも、いつもおもしろい演目を選んでいるイメージなので、機会あればまた観ていきたいです。
ジェットラグは『私はスター』を再演するとのこと。チラシにわざわざちーちゃんの名前を出すの、いいと思います。OGでもなんでも使って知られていかないと、こういう小さい劇団は運営がつらいはずなので。私みたいに釣られて出かける人が必ずいるはずなので。
今年も外部もいろいろちゃんと観ていきたいと思っています。いい出会いに恵まれますように。