シアターコクーン、2022年9月18日12時半。
南スペインのアンダルシア地方のとある村。気性の激しい「母親」(安蘭けい)に優しく接しながら暮らす「花婿」(須賀健太)は、ある日母親に「花嫁」(早見あかり)と結婚したいと告げる。息子が家を去ることに複雑な思いを抱きつつ、結婚を認める母親。しかし「村の女」(大西多摩恵)から、以前花嫁がレオナルド(木村達成)と心を通わせていたことを聞かされ…
原作/フェデリコ・ガルシーア・ロルカ、翻訳/田尻陽一、演出/杉原邦生。スペインを代表する劇作家ロルカの最高傑作と名高い戯曲を、独創的な公演を手がけることで注目を集める気鋭の演出家が自由な発想で演出した舞台。全2幕。
以前、白井晃演出で観たときの感想はこちら。おもしろかった記憶があったので今回もチケットを取ってみたのですが(今『オールドファッションカップケーキ』も楽しく観ていますしね)、梅芸の宣伝ツイートがどうも鼻につく感じだったので、不安ではあったんですよね…で、観てみたら、私は全然ダメでした。
なんかやたらスタイリッシュなセット(美術/トラフ建築設計事務所)とお衣装(衣装/早川すみれ)でなんかやたらと泥臭い芝居を見せられた気が、私はしました。リアリティのある芝居、という意味ではなく、演技臭さが鼻につく芝居、という意味です。なんが、演劇を観たことがない人がイメージする演劇って、こんな感じなんじゃないかなあ…みたいな。よくわからない言葉を感情的にずっとがなり続けていて、よくわからない動きをする、みたいな…すみません。ちなみにもともとの戯曲がどんな感じのものなのかを完全に理解できているわけではないので、これが正解なんですよと言われたらハアそうですか、としか言い返せないのですが…どうなんでしょうね? 白井晃版とは出てくる登場人物が微妙に違うので、多少の翻案はどちらかがしているのでしょうか。うーん、それにしても…
別にキャラクターが見えないとかお話がわからないとかいうことはないのですが、台詞も詩的かというとそうでもない気もするし、ではリアリティがあるかといえばそういうものでもなくて、でもなんかとにかく妙に劇的で感情的で…なんか、観客としてどんなテンションでどこ視点で観ればいいのか、私にはよくわからなかったのでした。なので退屈しました。
2幕はさらに詩的というかファンタジックというかで…でもトウコさんが月の女神らしき、ちょっと笑っちゃうようなギンギラのお衣装でネズミの国のパレード・フロートみたいなものに乗って出てきたりするので、ライト当たったら拍手かな、とか思いましたよね…我慢できた私、偉い。総じてトウコちゃんと、レオナルドの妻役の南沢奈央の台詞が良かったと思いました。
主役三人もまあ別にてせきていたというか、よかったんですけれど…しかし早見あかりは須賀健太にはちょっと大柄すぎませんでしたかね? 顔が小さいのか、すごく体格がよく見えて、背も高く、並ぶと花婿が貧相な男に見えちゃうのは、表現としてちょっと残念だったのではないでしょうか。木村達成は王子さまスタイルだから遜色なかったけど…でもこれって、彼が主役の物語なのかなあ? とにかくなんかよくわかりませんでした…
2幕では舞台の奥の壁を見せる、コクーンあるあるでした。1幕のセットを裏から見ているイメージなのかな?とも思いましたが、特にそういうことでもなかったようですね。じゃあ1幕のあれは、特に照明器具は、なんだったんだ…
で、三角関係の大アクションのあと、それこそ詩のような、なんか朗詠のような、台詞が語られて、終わる…すみません、「あっ、これで終わり!?」と久々に思ってしまいました。ホント良くない観客だったんだろうなと思います…
演奏はとてもよかったなー。以上です。すみません、なんかホントもっとちゃんとした見方とかがあるものなら、ご教示ください…しょぼん。
南スペインのアンダルシア地方のとある村。気性の激しい「母親」(安蘭けい)に優しく接しながら暮らす「花婿」(須賀健太)は、ある日母親に「花嫁」(早見あかり)と結婚したいと告げる。息子が家を去ることに複雑な思いを抱きつつ、結婚を認める母親。しかし「村の女」(大西多摩恵)から、以前花嫁がレオナルド(木村達成)と心を通わせていたことを聞かされ…
原作/フェデリコ・ガルシーア・ロルカ、翻訳/田尻陽一、演出/杉原邦生。スペインを代表する劇作家ロルカの最高傑作と名高い戯曲を、独創的な公演を手がけることで注目を集める気鋭の演出家が自由な発想で演出した舞台。全2幕。
以前、白井晃演出で観たときの感想はこちら。おもしろかった記憶があったので今回もチケットを取ってみたのですが(今『オールドファッションカップケーキ』も楽しく観ていますしね)、梅芸の宣伝ツイートがどうも鼻につく感じだったので、不安ではあったんですよね…で、観てみたら、私は全然ダメでした。
なんかやたらスタイリッシュなセット(美術/トラフ建築設計事務所)とお衣装(衣装/早川すみれ)でなんかやたらと泥臭い芝居を見せられた気が、私はしました。リアリティのある芝居、という意味ではなく、演技臭さが鼻につく芝居、という意味です。なんが、演劇を観たことがない人がイメージする演劇って、こんな感じなんじゃないかなあ…みたいな。よくわからない言葉を感情的にずっとがなり続けていて、よくわからない動きをする、みたいな…すみません。ちなみにもともとの戯曲がどんな感じのものなのかを完全に理解できているわけではないので、これが正解なんですよと言われたらハアそうですか、としか言い返せないのですが…どうなんでしょうね? 白井晃版とは出てくる登場人物が微妙に違うので、多少の翻案はどちらかがしているのでしょうか。うーん、それにしても…
別にキャラクターが見えないとかお話がわからないとかいうことはないのですが、台詞も詩的かというとそうでもない気もするし、ではリアリティがあるかといえばそういうものでもなくて、でもなんかとにかく妙に劇的で感情的で…なんか、観客としてどんなテンションでどこ視点で観ればいいのか、私にはよくわからなかったのでした。なので退屈しました。
2幕はさらに詩的というかファンタジックというかで…でもトウコさんが月の女神らしき、ちょっと笑っちゃうようなギンギラのお衣装でネズミの国のパレード・フロートみたいなものに乗って出てきたりするので、ライト当たったら拍手かな、とか思いましたよね…我慢できた私、偉い。総じてトウコちゃんと、レオナルドの妻役の南沢奈央の台詞が良かったと思いました。
主役三人もまあ別にてせきていたというか、よかったんですけれど…しかし早見あかりは須賀健太にはちょっと大柄すぎませんでしたかね? 顔が小さいのか、すごく体格がよく見えて、背も高く、並ぶと花婿が貧相な男に見えちゃうのは、表現としてちょっと残念だったのではないでしょうか。木村達成は王子さまスタイルだから遜色なかったけど…でもこれって、彼が主役の物語なのかなあ? とにかくなんかよくわかりませんでした…
2幕では舞台の奥の壁を見せる、コクーンあるあるでした。1幕のセットを裏から見ているイメージなのかな?とも思いましたが、特にそういうことでもなかったようですね。じゃあ1幕のあれは、特に照明器具は、なんだったんだ…
で、三角関係の大アクションのあと、それこそ詩のような、なんか朗詠のような、台詞が語られて、終わる…すみません、「あっ、これで終わり!?」と久々に思ってしまいました。ホント良くない観客だったんだろうなと思います…
演奏はとてもよかったなー。以上です。すみません、なんかホントもっとちゃんとした見方とかがあるものなら、ご教示ください…しょぼん。
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