駒子の備忘録

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ふらり、ひっそり、ひとり。旅 その12/兵庫・大分・福岡県

2024年05月20日 | 日記
 これまで、沖縄県を除けば1泊1県カウントの旅をしてきましたが、今回は初めて2泊3日のツアーにひとり参加し、どの県もわりとがっつり滞在したしいずれも行ったことがあるところだったので、3県カウントとさせていただきました。ちなみに最後に山口県にも行き、ここも行ったことがある県でしたが、ここはいずれまたゆっくり来よう、と思ってカウントから外しました。
 ツアーは特にひとり参加限定のものではなかったのですが、珍しく参加者全員がひとり参加でした。たいてい、年配のご夫婦や女性グループばかりで、ひとり参加は私含めてわずか数人…という構成になるものなんですけどね。実は来月、女性ひとり参加限定ツアーを予約していて、ずーっとシーンとしていたらそれはそれでなんか寂しいな、でもいったいどんな雰囲気になるのかな、などと案じていたりもします。今回は、みなさん適度な距離感も取りつつ、食事などではテーブルが一緒になることもありますし、なんせみんな旅行が趣味なんだから話題にはこと欠かず意外と話が盛り上がることもあって、私はこういうときはあまり自分から積極的にコミュニケーションを取るタイプではないですが、話しかけられれば応えますし、適度におしゃべりできて楽しかったです。むしろガイドさんがややハズレだったかな…

 とりあえず集合はゆっくりめに羽田空港でした。集合場所に行って航空券や細かい案内などをもらいましたが、使用機遅延で早くも出発が30分遅れとのことで、500円のサービス券をいただきました。なので焼き鯖寿司のお弁当を買ってゆっくりいただき、ゆっくりチェックイン。ツアー客の席は最後尾が定番なんですかね、搭乗は一番先のグループでした。ともあれ伊丹なので、何をするというほどのこともなく、すぐ着いちゃいました。
 伊丹空港からバスで有馬温泉へ。快晴で、人出は芋洗いでも閑古鳥でもなく、ちょうどいい中を小一時間ほど散策。やはり外国人観光客が多かったですが、現金オンリーの店ばかりで、もうちょっとどーにかせーよと思いました。竹中肉店のコロッケ、スタジオーネのジェラート、ARIMA BREWERYの有馬麦酒ホワイトエールなど買い食いして、金の湯の足湯にも浸かり(ぬるかった…)、パン・ド・ボウで焼きドーナツと有馬山椒パンもおやつに購入。ねね像を拝んで親水広場にも下りて、堪能しました。こじんまりとしたいい街ですよね。5年ほど前に関西の友達ふたりと女子3人旅をして以来でしたが、当時買い食いした練り物屋さんがまだちゃんとありました。もっとお腹が空いていれば釜飯や明石焼きがいただきたかったです。
 再びバスで、今度は北野異人館街へ。こちらは30年ほど前に、仁川での何かのレース観戦のついでに観光に来て以来だったかと思います。当時中央競馬にハマっていて、観戦遠征に合わせて観光もしていたので…
 駐車場は北野工房のまちの脇。そこから坂をえっちら上がって、北野観光案内所前で解散となったので、ひとりで地図を見つつぷらぷら歩いてみました。シャーロック・ホームズの部屋のある英国館は前だけ通って、何やら工事してゴタゴタしている細い坂道を登って、うろこの家と展望ギャラリーへ。ここのお庭の猪の像に触れるのも30年ぶりでしょうか…刺繍入りのタオルハンカチと、五円守りを購入。
 でもここからの眺めはそんなでもなくて、むしろそのあとえっちら階段を上がった北野天満神社からの眺めの方がよかったかな。これまた有名な風見鶏の館が真下に見えるのも気持ちよかったです。というかここまで来る途中の坂道で、狸を見かけたんですけど…てとてと歩いているので野良猫かな、と思っていたら、振り返ったのでよく見たら狸だったんですよ(笑)。お洒落山手なのかもしれませんが、所詮は山で田舎だな、とほっこりしました。てかこんなに坂が多くて、暮らすのは大変そうな街ですよね…まあこんなところに住むのはみんなお金持ちで、基本的に車移動なんでしょうか?
 スタバの神戸北野異人館店も有名だそうですが、不買運動をしているので寄りませんでした(そもそもタリーズ派ですし)。見かけたにしむら珈琲北野坂店も素敵でしたが、寄る時間がなくて残念でした。
 暮れなずむ中、バスは神戸港へ。途中、交通事故で車線がふさがれていて、到着がギリギリとなりましたが、19時発の大分港行きフェリー「さんふらわあ ごーるど」に無事乗船。今回の旅の目玉です。いずれエーゲ海クルーズとか、そこまでいかなくても国内で2泊くらいの船旅はしてみたいなと思っているのですが、今回はそれよりは移動が主の、夜行寝台列車の船版みたいなものですね。が、まずは乗ってみたかったのです。ちょうど夕暮れ時で風も快適で、眺めが素敵でした。
 部屋はフェリーの6階の、S1というカテゴリーの窓のないシングル個室でした。7階はデラックスルームばかりだったので、上に行けば行くほどエンジン音が響かなくて高級、ということなのかな? 5階にはSDというお部屋が並んでいるようでした。
 S1は、入ってみると二段ベッドの上が畳まれてシングルルームになっているような作りで、サンライズ出雲とかのB寝台の一回り広いくらい? テレビの乗った小さなデスクとスツール、洗面台あり。ハンガーやゴミ箱、スリッパ、タオル、寝間着に寝具に歯ブラシセット…十分でしたね。
 船内をうろうろ散策して回り、20時に明石海峡大橋を通過するというので、デッキというのかなんというのか、に出て眺めてみました。ライトアップされていて綺麗! あっという間に近づいて、さっと潜り、あっという間に遠ざかっていってしまいました。他に瀬戸大橋、来島海峡大橋も通過するそうですが、真夜中すぎて断念しました。
 レストランでブュッフェの夕食をいただき、展望浴場で夜景を眺めつつお風呂に浸かって、そのころにはだいぶ陸も遠ざかり、船内のWi-Fiも微弱で5Gも4Gもあったもんじゃないので(笑)、強制デジタルデトックスで就寝…ただ、エンジン音がやはりかなりうるさいのと(揺れはそれほどでもなく、私は船酔いはまったくしませんでした)、部屋のエアコンが送風しかなくて室内がめっちゃ暑かったのとで、ほとんど眠れませんでした。まあおとなしく横たわったので、身体的には回復したはずだと信じることにしています。
 翌朝は5時に起きて甲板に朝日を見に行き、朝風呂して、ブュッフェで朝食を食べて、定刻どおり6時20分に大分港に着きました。というわけでやや慌ただしい朝になりましたね。でもこれまた快晴で、良き一日となりそう!でした。
 バスはまずは金鱗湖へ。温泉が流れ込んでいるので寒い時期だと霧が立つということでしたが、早朝のせいかうっすら見られました。周囲をぐるりとお散歩。湯布院温泉には、会社に入って数年後くらいに、同期の女子と6、7人で来て以来でしょうか。
 その後、別府温泉の地獄めぐりのうち「海地獄」へ。ここにも足湯があったので浸かっておきました(宝塚歌劇の5組モチーフの手ぬぐいをこのために持参しました)。ここもぬるめであまりぽかぽかとはしない感じ…出口横のカフェで、地獄蒸し焼きプリンとHell Seaサワーという駄洒落アルコールで一服。健康的、のヘルシーじゃないんですよ…(笑)
 続いて道の駅のつはるへ。ここはトイレ休憩みたいなものだったんですけど、ダム湖を眺める大きなブランコがあって、乗りましためっちゃ癒やされました…! このあたりのドライブは途中少しだけ熊本県にも入ったりして、これぞ草千里!という感じで圧巻の眺めが楽しめました。私は街っ子なので、田畑でもゴルフ場でもないただの野山、草っ原というものがどうにも新鮮に感じられるのでした…あちこちに乗馬クラブの看板なども見られて、熊本には外乗旅行で来たいなー、と思いました。
 そしてリゾートホテルのレストランでハンバーグランチ。前菜とスープにデザートもつくリッチなコースでした。せっかくなのでヴァイツェンを追加していただきました。
 その後、九重“夢”大吊橋へ。標高777メートルにあり、高さ173メートルで長さ390メートル、歩道専用としては日本一だそうな。橋の上は風で飛ぶと危ないからとのことで傘は禁止、日傘もダメ。どピーカンで風はほぼなく、気持ちよかったのですが日差しにかなり体力を削られました…売店で買って一気飲みした飲むヨーグルトの美味しかったことよ!
 そんなこんなのあと、早めの15時過ぎに湯布院のお宿にチェックイン。部屋は広めのツインルームをシングルユース、贅沢です。簡単な荷解きなどしてから、湯の坪通りや金鱗湖通りなどをぶらぶらしてみました。しかしこういう通りって結果みんなどこも似ちゃいますよね…人出はちょうどいい感じ。湯布院金賞コロッケを買い食いし、ミッフィーとスヌーピーのショップで限定ものだから…と買い物し、それだけでなんとか満足して戻りました。
 お宿の露天風呂からは由布岳がどーんと眺められる絶景。汗を流し、部屋で涼んだらお夕食の時間でした。ここではお宿の名前のついた冷酒をセレクトし、テーブルが一緒になったマダムたちと楽しくおしゃべり。お刺身と、台の物の九州産黒毛和牛がことに美味しかったです。
 部屋に戻って食休みして、また露天風呂に浸かりに行って、就寝。翌朝もゆっくりめの出発だったので、7時半に起きて男女入れ替わった露天風呂に浸かり、ブュッフェで朝ごはんをいただいて、荷造りして精算して9時半の出発にきちんと間に合いました。
 この日は移動がまあまあ長く、爆睡のままバスで運ばれてまずは宇佐神宮へ。全国の八幡さまの総本山だそうです。来年で御鎮座1300年とのことで、それに向けて残念ながら上宮は工事中。でも下宮も素敵でした。池の周りを半周したり、あちこち散策して、良きヒーリングとなりました。
 またもまあまあドライブして、門司港へ。レトロ地区というんでしょうかね、土曜日で手作りフリマみたいなイベントもやっていて、賑わっていて楽しかったです。
 まずはレトロ展望台へ。おお、壇ノ浦ってここだったのか…と思うなど。有名な跳ね橋「ブルーウイングもじ」も足下に綺麗に眺められました。カフェスペースもあったので門司港地ビールのヴァイツェンをいただきました。焼きカレーグルメマップをもらえたので熟読し、大連通りから西海岸通りへお散歩して、「ukiwa」さんで焼きカレーと赤ワインでランチ。その後、門司港駅や旧門司三井倶楽部、海峡プラザなど見て回り、旧門司税関の前に出ていたキッチンカーでかき氷をいただき、バスへと戻りました。
 その後、橋を渡って下関に入り、赤間神宮へお参り。壇ノ浦に散った平家一門を奉った墓所です。私は生まれが鎌倉なので、源氏派なんですけれど、殊勝に祈っておきました…夕暮れてきた海も美しかったです。
 そしてバスは山口県をひた走り、山口宇部空港へ。飛行機の出発時刻まで2時間弱あったので、レストランでざるにぎりそばをいただき、ご当地もののおつまみや缶サワー、小瓶のお酒など買って、オンタイムで羽田まで戻り、解散となったのでした。

 平日を2日休んでの旅行でしたが、仕事が農閑期で会社スマホにもあまりメールが入らず、気楽でよかったです。お天気にも恵まれ、早朝の金鱗湖は肌寒かったけれどあとは半袖一枚でなんとでもなって、助かりました。
 初めての2泊の旅は、やはり余裕があっていいな、と感じました。私はせっかちなので、ついぱっと行ってぱっと帰ってきたがっちゃうんですけれど、九州くらい遠くに行くならやはりもう少し余裕が欲しいもんね…と、良き学びになりました。これからもいい旅をしていきたいです。


〈旅のお小遣い帳〉
ツアー代金 95,980円
羽田空港までの電車賃(往復) 1,202円
焼き鯖寿司 720円(うち500円分は出発遅延サービス券)
コロッケ 170円
ジェラート(ダブル&炭酸煎餅トッピング) 670円
焼きドーナツ&山椒パン 828円
ホワイトエール 680円
うろこの家入館料 1,100円
タオルハンカチ&お守り 1,350円
チキンケバブラップセット 1,130円
麦茶ペットボトル 140円
缶サワー 180円
はっさくサワー&柚子八味 800円
焼き蒸しプリン&サワー 800円
お土産の桜茶 369円×5個
ランチのヴァイツェン 850円
飲むヨーグルト 250円
コロッケ 200円
ミッフィーのタオルハンカチ(湯布院限定) 825円
お土産のスヌーピーのコースター(湯布院限定) 275円×5枚
ウッドストックのバッグチャーム 1,100円
夕食の冷酒 900円
門司港レトロ展望台入場料 300円
門司港地ビールヴァイツェン 800円
焼きカレー&赤ワイン 1,700円
かき氷 500円
ざるにぎりそば 1,628円
お土産の缶サワー、シートマスクなど 3,860円





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