Side Steps' Today

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レコーディング日記(21)

2005年06月20日 | SideSteps
18時。一旦は全曲が終了して、「全曲終わらなかった...」という最悪な状況は回避されたものの、その安心感も一瞬。あとは通称「1000本ノック」、恐怖の時間がやってくる。ソロや速いパッセージ等の部分でもっと上手く演奏できるのではないかという部分に対して、その部分だけを繰り返しレコーディング。練習では出来ても、レコーディングでは弾けなく・叩けなくなっていること(これを一般的には練習不足という)もあり、この部分をひたすら繰り返して演奏。PCによるHDレコーディングの功罪か、録音箇所の頭出しは瞬間であり、かつ何度演奏しても繰り返し再生で物理的にテープを痛めるという心配もなく、休む暇もなく演奏。1000本ノックの象徴的光景とは、「打球を拾えず、体勢を崩したところへ次の打球が飛んできて顔面を直撃...」というものだが、まさにこれに該当。ベースが一通り打ち込まれると、変わってドラム、そして打ち込まれ終わると再びベース、という繰り返し。コントロールルームからの刺すような視線に加え、音楽の場合は聴覚(というか聞き耳)が痛い。勿論夕食などとる時間はないが、同じフレーズや速いパッセージを連続的に間断なく弾く・叩くので、そこをコントロールする特定の筋肉部位のみが疲労、さらに弾けなくなるという悪循環に陥る。逆にそのような逆境の中、頭の中では冷静に、「このフレーズではここの筋肉を使っているんだ...」と解剖学的(?)見地からの発見もあり、それが集中力を失わせる更なる原因ともなる。その意味では、このような特定の筋肉的疲労や集中力を欠く事無く演奏できるファースト・テイクが一番いい演奏であるということは、納得できようもの。事前にお菓子や飲み物を購入してきており、ストレスという負荷も手伝ってクッキーを上月さんとともに”止まらないよ~”といいながら激食い
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