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玉肌日記

2023年08月19日 | 玉肌日記
天塩温泉(北海道天塩郡天塩町)
天塩の海沿いにある温泉。到着が日没後で辺りは真っ暗。全く人気のない町中を走ってこの温泉施設に到達するに、駐車場には結構な数の車。案の定、温泉は盛況だったのだが「真っ暗な場所に多くの人がいる」という感覚が東京とはどうしても違う。東京では「多くの人が集う場所=それだけ照明や広告等が明るい場所」という定式なのだが、こちらではそれが全く裏切られる(一方で極度に寂しくもなくてホッとする)。節電なのか、それとも周囲の暗さで眼が混乱しているのか、館内自体もなんだか薄暗いのだが、これは東京生活での明るさが逆に異常なのだと理解。浴室に入った瞬間、ここも恐ろしいほど暗い。なんだか懐かしいホッとする香りが立ち込めており、「かつて嗅いだことのあるこの匂いは何だったか…」と記憶を辿って考えながら入浴。それが何なのか、今もってまったく思い出せないのだが、考え込みながら入浴するにその匂いは次第に変化。トップノートは懐かしい木材系のマイルドな甘い匂い(甘い大鋸屑=おがくず系?)なのだが、入浴して鼻が温泉面に近づくにつれて科学的な匂いに…(これがミドルノート)。これもかつて嗅いだことのある匂いながら、これも具体的にはまったく思い出せずに沈思黙考しながら入浴。言葉での表現には困難が伴うが、石油化学製品系の匂いに近く、ビニールのような石化製品(テーブルシートでこんな匂いのものがあった気もする)もしくは接着剤か。トップノートはマイルドだったが、このミドルノートは結構キツく、次第に頭痛が…。なお、浴室が暗すぎて湯の色は不明ながらかなりの塩味(鹹味)がある。入浴中に肌に触れるとややヌルヌルする感覚で、泉質はナトリウム・塩化物強塩泉(旧泉質名:強食塩泉)でpH7.3。湧出温は38.9℃で湧出量は毎分97Lとある。比較的近く、といっても30km先には豊富温泉があってそちらはまさに油風呂だから、海岸付近でよく湧出する食塩泉+石油系温泉という混合か。

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