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玉肌日記

2023年12月16日 | 玉肌日記
【太良嶽温泉(佐賀県藤津郡太良町)】
有明海に面した佐賀県と長崎県の県境にあり、温泉から50m先は長崎県だがこちらは佐賀県という環境。いわゆる「インフィニティー温泉」で、写真にある通りの景色であることから「佐賀のマリーナベイサンズ」と勝手に命名。「佐賀のマリーナベイサンズ」の構造はまさに本物のマリーナベイサンズ(シンガポール)と同様で、湯が階下の排水溝に落ちる構造になっているのだが、本物のマリーナベイサンズでは人間が(意図的であっても)真下に転落するリスクは僅少であるのに対し、こちらは排水溝の先にちょっとした手摺りしかなく、従業員が往来できるメンテ用の通路があるわけでもないので容易に転落できる環境であって、高所恐怖症の身としては結構お尻がムズムズする感覚…。突如強い地震に見舞われて転落するリスクを常に念頭において入浴する必要があり、なかなかに心穏やかではない。地震の際に浴槽内で何かつかまれるハンドル状のものはないか、と探すがそんなものは当然に一切なくてソワソワする。ただ、全般的に伝わってくるのは利用者を楽しませようという発想で、大変好ましい。こちらの温泉、泉質は?と問われれば「まあアル単(アルカリ性単純泉)かな」という感じで、pHは8ちょっとだが正確には「泉質名はなし」。というのも、温泉法第二条(定義)の別表に該当する温泉で、その別表には①温度が25℃以上、もしくは②19物質の中でいずれか1つが含有されていれば温泉の定義に当てはまる、とある。こちらは②物質の中のメタけい酸(H2SiO3)50mg以上を含んでいることで温泉に該当している。メタけい酸には肌の保湿効果があるとされているが、当方は温泉原理主義者ではないので、あまり泉質にはこだわりはなし。みてのとおりの景色が素晴らしく、ちなみにこの日は曇天で視界不良だったが、方角からして晴天の日には雲仙が見える。再訪希望。

玉肌日記インデクス(地域別温泉リスト)

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