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フォアグラ日記

2006年06月14日 | フォアグラ日記
玉木屋(足尾/蕎麦)
足尾といえば、小学校時代の国語(道徳か?)の教科書に出て来た田中正造→足尾鉱毒問題というのが有名で、現在は観光地化した足尾銅山跡が残るだけであるが、その足尾から産出された鉱物を運ぶために栄えた足尾街道にある蕎麦屋。外見がかなりアイ=キャッチングで、かなり年代物の民家(”庄屋造り”と呼ばれるスタイルな模様)、さらにはその外には、蕎麦屋とは完全に背反するような「日清どん兵衛」の緑の看板。そこにて蕎麦等麺類を供ずる同店。その味は不明ながら、完全にその外見に惹き入れられて入店。雨天、16時程度ということもあり、店内は他の客が1人のみで寂しい雰囲気充分ながら、全てを独りでやっていると思われる老婦人を見ると、旨い蕎麦が食せるのでは、と期待大。最もスタンダードと思われる”せいろ”をオーダーして待つに、供されたのはコレ(写真)。完全なる”田舎そば”と言われるスタイルで、外見は完全に透明感のある蒟蒻のようなものだが、切り方は細い。食するに、麺の旨さ以上に独特なのは、その”つけ汁”。一瞬、その味が醤油なのか、味噌なのか微妙ながら、椎茸系を出汁として(まあ山間地ですからな)、醤油に味噌を加えたような味は独特で、分析するに時間を要するが、結果としてはその独特の風味がその風情と相俟って美味。やはり食とは、その風景/空気も併せて食するものであると痛感。後に長考するに、味噌を造る時に出来る”たまり”をベースにしているのではないかと想像するに至る(まあ、味噌も醤油も親戚なので)。食し終わるころに外を見遣るに、あの老夫人が既に店じまいの準備、同店営業時間は10:30~17:00、確かに店の雰囲気からして、夜に訪れるのはちょっとコワいかもしれない。同店は饂飩も有名な由、次回訪問時は饂飩か。
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