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弘南鉄道 大鰐線・中央弘前駅(青森県弘前市)

2023年08月12日 | 畸観綺譚
さかのぼること十数年前に弘前に車で訪れ、市内をなんとなく走っていた時に思わず目にした際のインパクトは凄まじく、思わず昭和の幻影をみたかのごとく二度見したほど。今でも残っているのだろうかと下調べもせずに念願叶って再訪したのだが、まだそこにあった!弘前といえば城でも桜でもなく、圧倒的な印象はこの中央弘前駅の駅舎にある。地方のローカル線が廃線となるなか、これが残っていることは奇跡的であるように思われる。弘南鉄道は弘南線と大鰐線の2路線のみで弘南線の弘前駅はJR弘前駅に隣接しているが、大鰐線は街中のココ中央弘前が始発。大鰐線は1時間に1本程度の運転だが、訪問時にたまたま電車が出発するところに遭遇! すると、なんだかみたことにある銀色地に赤のラインの入った電車が…。思い出すだにこれまで東急で走っていた電車である。駅は開業当時の1952年から70年間変わらないように見えるが、これが残っているというのが素晴らしい。駅舎からホームまでの間は「ビニールハウスの骨組みのみ」といった風のアーケード状のもので繋がっているのだが、屋根たるビニール部分は吹っ飛んでしまったのだろうか。駅の中は「弘前れんが倉庫美術館」に抜けるための自由通路になっており、その通路からホームも見学できるがホーム屋根は木製。そこにつけられた「行き先掲示板」がなんともレトロで良い味出まくりなのだが、あまりにレトロすぎて行き先がよく見えず。よく見れば「かいそく、大鰐ゆき、中央弘前ゆき、まもなくきます」という4択であって、ここ中央弘前駅では不要の表示も…。かいそく(快速)もあるのか?という風(2006年まで平日朝のみあった模様)だが、駅舎に戻れば広告に混じって「ねぶた絵」もあり、観光誘致にも積極的な企画を行っている様子ながらもこの渋さだけで十分に魅力的。不思議に「東北にきたな~」と改めて実感。
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