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金谷の火の見櫓

(島の火の見櫓)

今夜、佐賀県の嬉野温泉のビジネスホテルで書き込みを行っている。温泉街でありながら、このビジネスホテルに温泉が無い。客を運んだ観光バスの運転手やガイドさんが泊まるホテルだというが、平日の今日は閑散としている。観光ホテルに行けば温泉だけでも入ることが出来るらしいが、ホテルの部屋に入ってしまうと億劫で止めにした。宵寝をして目を覚まし書き込みを始めた。

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日曜日の散歩の続きである。

「島田金谷の考古学と歴史」の最終回で、近代化遺産の話を聞き、火の見櫓も今や立派な近代化遺産だと聞いた。番生寺旧報徳館を見つけたあと、近くの火の見櫓を見て歩こうと思いついた。番生寺、島、横岡、竹下と思いついただけでも一回りすればかなりの散歩になる。

火の見櫓はかつては櫓に人が登って火事の方向や状態を確認し、そこにある半鐘を叩いて集落に危急を知らせる役割があった。電話などの発達で、役割は終わっているけれども、多くはそのまま残されている。材料が高騰したとき、半鐘が盗まれるという事件が多発し、集落に火の見櫓が有ったことを改めて認識させられた。どうあろうと火の見櫓はふるさとの風景の一要素であることは間違いない。


(番生寺火の見櫓)

番生寺の火の見櫓は番生寺旧報徳館から300メートルほど南の通り沿いにある。島田市消防団第十一分団二部の詰所がすぐ脇にある。


(島火の見櫓)

次に向かったのが、島の火の見櫓である。日限地蔵のすぐそばにあった。今日も日限地蔵には参詣客が多く見られた。島田市消防団第十一分団一部の詰所は50メートルほど離れた道路沿いにあった。


(横岡火の見櫓)

三つ目に行ったのは横岡の火の見櫓である。島田市消防団第十二分団二部の詰所は30メートルほど離れた横岡八幡宮に入る道の角にあった。4つ目の竹下の火の見櫓にも寄ろうと思ったが、いつの間にか帰り道のコースから外れてしまったので、立ち寄らずに帰った。

さてこの三つの火の見櫓を近代化遺産として眺めてみると、意匠としては大変よく似ている。番生寺のものが、半鐘のかさの部分が他の二つとは少し違いがある。先端のト音記号のような飾りも少し違う。島のものはステップが8角形で、特徴があり、講師はこの火の見櫓が最も気に入っていると話していた。ところが島のものには唯一、半鐘が無い。盗まれたのか、盗まれるのを恐れて外してあるのか。横岡のものはさびが酷くて保存していくには塗装が必要だと感じた。

火の見櫓もこんな目で見ると面白い発見がある。
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