再開 私の色

 私の人生観を述べてみます

再開 私の色(4614)

2021-04-24 20:36:03 | Weblog
  横浜寿町のドヤ街で1人の日雇い労働者(西川紀光さん、1940年生まれ2015年没)と親しくなったイギリス人の社会人類学者トム・ギルさんが、その労働者の言葉や、当時の社会についてコメントした本を読んだ。

 『毎日あほうだんす』(2021年2月2刷)で、著者は1983年から日本に住んでいる。現在、大学教授。

 この本を読もうとしたのは雑誌に本のことが書かれ、読んでみようと思った。
 ドヤ街には以前から興味があった。大阪にも釜ヶ崎があり、何度かその付近を歩いたこともあるが、私の偏見だが何か異様な感じがした。一見ホームレス風の人たちが街を歩き、中には酔っ払いなどもいた。夜間その場所を歩くのは危険かな、と思ったりした。

 『毎日あほうだんす』で、西川さんのことがいっぱい書いてある。読書家で、英語も話す。本から、私は米国の放浪哲学者エリック・ホッファ―を思い出した。西川、ホッファーとも読書を基本に独学し思索した。

 西川さんは周囲の人たちに偏見を持たず、寛容の精神で接していた。彼の人間性だと思う。年齢とともに酒におぼれていくが、それも彼の人生である。
 
 しっかりとまっとうした彼の人生は、なるほどと思わせた。

 
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