幹事クリタのコーカイブログ

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『龍と苺』の驚きの新展開

2024-03-22 23:47:44 | マンガ
 僕が少年サンデー連載中の作品で『葬送のフリーレン』とともに楽しみにしているのが将棋マンガの『龍と苺』(柳本光晴)です。フリーレンと連載開始時期も近く、どちらの作品もずっと面白いままのテンションをキープして続いています。『龍と苺』では女子中学生の藍田苺が将棋を覚えて天才的な才能を発揮して、異常なスピードで上達をして竜王位を目指すというストーリーでしたが、先月にはそれも達成してしまいました。

 マンガが始まった当初の目標がクリアされたとともに、苺の保護者役だった宮村がガンで死んでしまい、これはもう最終話になるのかと覚悟しました。新しい展開が難しいところまでストーリーが進んでしまいました。2020年5月から始まった作品だったので4年で終わるのは短いなとは思いましたが、これ以上はもう面白くしようがないだろうとも感じました。

 ところが今月に入って始まった新展開が想像の斜め上をいくものでした。理由は不明ながら、なぜか竜王になったはずの苺はいきなり100年後の世界にタイムリープしてしまうのです。今のマンガ界では流行の展開ですが、まさかこの作品でやるとは想像もしていませんでした。訳がわかりません。100年後の世界で新装された将棋会館に行き、そこで伝説の棋士である「藍田苺」と名乗り、奨励会の少年と対局して圧倒します。そして100年後のトップ棋士たちと出会って、というところまでが今週の連載分です。

 この展開からすると、新しく登場した100年後の棋士たちとまた戦っていくのかと思いますが、これはとても難しい展開を選んだものです。去年、羽生善治が七冠当時の羽生と今の藤井八冠が戦ったらどうなるのか、という記者の質問に笑って「勝てません」と答えましたが、それは時代が進んでいくにつれて過去の棋譜を研究して棋士たちは進化を続けているからです。今の最強が当然史上最強だということを羽生は言っています。

 そういう意味からしたら、苺がいきなり100年後に行ったら奨励会の三段相手でも苦戦していてもおかしくありません。当然トップ棋士には勝てないはずです。現時点で最強の棋士がより強い相手を望むなら、未来に飛ぶしかないとう発想からの新章だと思いますから、これからまた苺は苦心して100年後の進化した将棋を研究してそれを破っていくという展開になるのかなと思います。ただ100年後の将棋がどう進化しているのか、今の段階ではまるで想像がつかないだけに、本当に納得のいく棋譜を読者に提示できるのか、そこがポイントになってきそうです。

 そして苺が100年後の最強棋士にも勝ったら、次はどうするのでしょう。どこかで現代に戻ってこないと、苺の伝説は始まらないのですが、戻ってきても強すぎて苺としてはつまらないでしょう。じゃあさらに未来へとタイムリープするのか?まあそんな先のことまで読者が心配しなくても良いのかも知れませんが、あまりにも突飛な展開だっただけに、ファンとしては先がちょっと不安になっています。
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