幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

全米決勝組み合わせ

2024-09-07 23:59:52 | テニス
 ここまで完全に話題として放置してきた全米オープンですが、気がつけばもう決勝です。男子シングルスは第1シードのシナーと第12シードのフリッツの対戦となりました。シナーはもちろん1位の選手ですから当然として、フリッツがまさか決勝まで勝ち上がってくるとは予想できませんでした。とは言え、ここまでシナーとの対戦は1勝1敗の五分ですから、決してチャンスがないわけではありません。地元アメリカの選手が全米で決勝に勝ち残ったのは2006年ロディック以来、もし優勝すれば2003年ロディック以来となります。全米暗黒時代に終止符を打てるでしょうか。

 かつてはコナーズ、マッケンロー、アガシ、サンプラス、クーリエ、チャンらを擁して世界最強を誇っていたアメリカがロディックを最後にグランドスラムで優勝できなくなったのは言うまでもなくフェデラー、ナダル、ジョコビッチの3超人のせいです。彼らの出現とともにアメリカ勢はヨーロッパ勢によってテニス界の辺境に追いやられてしまいました。しかし、超人たちの衰えとともに今少しずつアメリカ勢も復活してきています。

 地元の大会とは言え、今回はベスト8に4人が残りました。ベスト4には一昨年ティアフォー、昨年シェルトン、そして今年はフリッツとティアフォーの2人が残ったのもアメリカ復活という印象を受けます。そしてそれは3超人の衰えと同じタイミングであることからも、いかにアメリカにとって彼らが天敵だったかを示しています。

 しかしもう時代は変わりました。今年のグランドスラム王者は全豪シナー、全仏、ウィンブルドンがアルカラス、そして全米をもしシナーが取れば、完全に2強時代の完成です。20年以上にわたって続いた超人の時代がようやく終焉を迎えようとしています。寂しさはありますが、さすがに長過ぎたのでもう十分だと思います。そして長らく続いたアメリカの低迷もいよいよ終わろうとしているのかも知れません。
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