総務委員会が開かれ、選挙公報の配布の条例の制定についてや、2007年度一般会計予算案などが審議されました。
川瀬町長就任後初の当初予算案は、一昨日の民生委員会、昨日の経済建設委員会、そして今日の総務委員会ともに、可決されました。今日、反対したのは私だけでした。少数与党の町政ですが、最大勢力の自民系保守が「反対する理由がない」(自民系保守議員の本会議での発言)と賛成に回ったことで、すんなりと通りました。
私たち日本共産党は、定率減税の廃止などの増税、国民健康保険特別会計への繰り入れを4割も減らしたこと、健康診断の有料化が継続されたまま、などの理由で反対です。
予算全体を見れば、新しいムダ遣いも見当たらないし、学校校舎の耐震化など、前町政からの事業もそのまま継続されているし、自民党にとっては本当に反対する理由がないのでしょう。これで、自民系が最大与党で共産党などの野党が少し、という元の形に収まりそうです。
公明党さんも委員会では予算に賛成したようですが、経済建設委員会所管分だけへの態度で、本会議でどうなるかはまだ分かりません。
選挙公報の条例、可決
総務委員会で全員一致で可決されました。22日の本会議で可決されれば、今年4月22日投票の町議会議員選挙から選挙公報が発行されます。選挙公報の詳細については、3月23日の選挙説明会でされる予定です。私が昨年の9月議会と12月議会で取り上げたことがすぐに実現して素直に嬉しいと思えます。
選挙への関心が高まると良いですね。
指定管理者の指定の議案、修正可決
東郷町ではいこまい館や町民会館、総合体育館などを指定管理者に運営を代行させています。その指定期間が3月末に切れるのを前に、改めて指定させる議案が提出されています。指定管理者は、従来と同じ東郷施設サービス株式会社ですが、なぜか指定期間がこれまでの3年ではなく、1年間と提案されていました。
これでは、会社が長期の経営計画を立てるのが困難になることが危惧されます。東郷町の指定管理者条例では、指定管理者は公募することが原則ですが、例外として町が出資した団体など町が適当と認める団体を指定する場合は公募によらなくて良い、という規定があり、それに基づいて東郷施設サービス株式会社が指定管理者になっています。もしかして町長は公募を取り入れる方針なのか、という憶測も流れていました。東郷町の公共施設のサービスに〝安かろう悪かろう〟が持ちこまれる心配があります。
また、東郷施設サービス株式会社は東郷町の100%出資でできた会社であり、これから育成しなければならないときに指定期間を1年に限る理由はまったく見当たりません。
今日の委員会では、町長与党のただ一人の議員が、指定期間を1年から3年に改める修正案を提案してきました。修正案の説明では、やはり株式会社の経営計画について触れていました。
私はもちろん賛成です。
この修正案が総務委員会で全員一致で可決されてとりあえず一安心です。
私も修正案を出すが、否決
職員の勤務時間についての条例の一部改正の議案があります。内容は、
- 休息時間の規定をなくす。
- 早出・遅出ができる職員を、保育園児を子に持つ人だけから、児童館に子どもを預けている人までに広げる。
です。
2は良いのですが、問題は、1を認めると、昼の自由時間が1時間から45分へと15分も減ってしまうことです。(休憩時間は45分だが、15分の休息時間を足して1時間にしている)
そこで、1の改正内容をなくす修正案を提出しました。東郷町役場の周りにはコンビニがなく、食堂も少なくて、家に帰って食事を準備してから食べる人が多いこと、食堂を利用する職員にとっても、15分も削られるのは大変だということを説明しました。また、昼休みを長く取ることで午後の勤務能率を上げることも言われていますが、これに逆行してしまうことも説明しました。
修正案に賛成したのは私だけでした。否決されたのは残念ですが、ただ反対するだけではなく、条例改正の良い部分については賛意を示すことができました。自分の考えを他の議員に説明するためにも、修正案を出したことには意味があったと思います。