東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

「公開質問状調査に関する特別委員会の設置」について

2014年01月05日 | 東郷町議会

(最後に追記があります)

 5日に東郷町内の新聞に折り込まれた「東郷丸通信」(東郷町の自民系の加藤宏明議員、川口一夫議員、山田達郎議員、水川淳議員、近藤鑛治議員と公明党の箕浦克巳議員の6人が発行)に「襟を正すべし!東郷町議会! 公開質問状に関する特別委員会の設置が否決されました」と題する記事が掲載されています。

 記事に紹介されている通り、私、門原武志も設置に反対しました。賛成したのは「東郷丸通信」を発行した6議員です。

 「公開質問状」とは議員経験者でもある一町民から加藤啓二議長に宛てて出された手紙です。詳細は省きますが、その内容は、東郷町議会議員が参加した全国市町村交流レガッタに関して、特定の数名の議員の行動についての質問です。

 この「公開質問状」が11月19日の議会全員協議会で議長から示されました。議長宛ての手紙や質問状が届くことはよくあることだそうですが、このように全議員に示されるたのは初めてのことでした。

 そのときに私は、

  1. 早く回答すべきだ。
  2. 個々の議員についての質問なので議長が当該議員に尋ねた結果を回答すべきだ。
  3. 回答は事後報告されたい。

と意見を述べました。https://twitter.com/kadohara/status/402648632597307392

 ただし、議会運営の改善策などについての見解を求めるものなど、議会に新たな見解を求める質問である場合は、全議員に諮るなどの手続きは必要だと考えます。しかし今回の件はそれには該当しません。

私が特別委員会設置に反対した理由

 さて、本題の「公開質問状に関する特別委員会の設置について」ですが、12月10日の東郷町議会本会議で、「東郷丸通信」発行者の1人である加藤宏明議員ほか数名が、特別委員会の設置を求める動議を口頭で提出しました。

 この動議は「東郷丸通信」が伝えているように、賛成少数で否決されました。私が反対したことは先に書いた通りですが、その理由は、議長が公開質問状への回答をすぐに出さないことが問題であり、調査すべきものはないと考えたからです。https://twitter.com/kadohara/status/410452494385291264

「東郷丸通信」発行者たちがこの「公開質問状」にこだわるのは?

 問題の議長の回答ですが、特別委員会の設置が否決された本会議が終わった後、議長から全議員に回答の案が示されました。特に異論はなく、送付されました。

 ところでこの回答の案が示される前に、別の一町民(この人も議員経験者)から議長に出された「公開質問状」が全議員に示されました。これも特定の議員(1人、ただし先の公開質問状が指した数名とは別の議員)の行動についてのものです。https://twitter.com/kadohara/status/410432312413663232

 このように今のところ東郷町議会の議長に出され全議員に示された「公開質問状」は2件ありますが、「東郷丸通信」が先に来た方だけをことさら取り上げ、後の方は取り上げないのはどうしたことでしょう。

 「東郷丸通信」に書かれていることですが、先の公開質問状で取り上げられた数名の議員の行動について、20日の本会議終了後、「東郷丸通信」の発行者のうちの2人の議員が「政治倫理審査」を議長に要求しました。

 「東郷丸通信」の記事の表題では「特別委員会の設置」が主題のように見えましたが、どうやら政治倫理審査の方が、彼らにとって重要問題のようです。

 20日の本会議終了後の議員全体会議で2人の議員が「政治倫理審査」の請求をした後、その理由について話し合われました。先に出た方の「公開質問状」で指された議員たちの行動について疑惑があるようなことを話しましたが、政治倫理審査を請求した2人の議員は、その「証拠」のようなことを述べましたが、疑惑を持たれた側の議員たちはそれを否定しました。

 「東郷丸通信」の記事の結びで「…その内容が個人の行動に関わることでもあり、現段階での詳細開示は差し控えさせていただきますが、…、不誠実の事実は毅然として糾すとともに、…」と書かれていますが、確証があるならば、はっきり示すべきだと思います。

 私の判断はそれからです。

--------------

追記

 政治倫理審査というものが一部議員から提起されました。政治倫理審査会は議員の議会外での言動について議会としての判断を示す場です。過去には、公共施設内で施設職員に暴言を放った議員、不正が疑われる議会外での自分の行為を本会議場で話した議員が対象になっています。

 いずれも議員本人が自らの行動を認めた後に、政治倫理審査が提起されました。

 現在、2人の町民からの議長宛ての公開質問状が議員全員に示されていますが、いずれも行為が「あったらしい」ことを議長に質問するもので、不正があったことをはっきり示したものではありません。

 なぜここまで私が慎重になるのか(あるいは及び腰だと思われるかもしれません)ですが、過去に私自身が政治倫理審査の対象とされた経験によります。そのときは、議場内の行為が問題にされましたが、それを問題にしたいのならば懲罰に付すべき(それにしても懲罰に値するようなことではありませんが)であり、議場外での行為を問題にする政治倫理審査にかけられる覚えはないとして対応しました。(詳しくはhttp://kadohara.blog.ocn.ne.jp/kadohara/cat10533267/ の一連の記事をご覧ください。)

 東郷町議会の政治倫理審査会は常設ではなく、2人の議員が提起すれば議長が設置することとされています。私自身が被害を受けたように、少数派の議員を陥れるために利用される危険性が常につきまといます。そのため、慎重な運用が必要です。

(1月6日朝)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新年の決意 | トップ | 「介護・福祉・医療など社会... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。