18日の夜、東郷町議会で初めての「議会報告会・意見交換会」が町民会館で開催され、30人を超える人々が参加しました。参加者には町幹部職員の姿も見られ、関心の高さが伺えました。
この会は、議会活性化の取り組みのひとつとして、開かれた議会を実現するために計画されていました。10月に予定されていましたが、台風接近の影響で1月に延期されていました。
日進市や長久手市などの議会は、数年前から同様の会を開いてきました。東郷町でも検討されてきましたが、このほどようやく開かれました。
会では、各常任委員長と決算特別委員長による審議内容の報告と質疑に続き、参加者と議会側との意見交換が行われました。
意見交換では参加者から活発な意見が出され、終了予定時刻を大幅に過ぎてしまいました。
参加者からの質問や意見の多くは、議会としての統一見解を示しにくいもので、どうしても「ご意見としてお聞きします」という答えになってしまい、参加者には不満が残るものになったかもしれません。しかし、議員が一堂に会する場で住民からの意見を聞くのは、議員らにとって貴重な機会だったのではないでしょうか。
今後も、議会として住民と直接語り合う場がさまざまな形で持たれることの重要さはますます大きくなりそうです。
今後の課題は
意見交換では、特定の議員(グループ)に対する疑問が参加者から出され、別の参加者から「そんなことを言う場ではない」という意見が出る一幕もあり、議長が「個々の議員に問い合わせてほしい」と収拾しました。これには、議会全体として住民と向き合う場というものが、なかなか分かりにくいということがありそうです。
また、会の最後に「どうしても言いたい」という人から「報告が分かりにくい。数字など言われてもついて行けない。私たちに分かる言葉で報告してほしい」という意見がありました。議員どうしで話したり役場内で職員と話すときと同じようにしていては伝わらないことが浮き彫りになりました。
開催時刻の問題もありそうです。参加者のほとんどが年配の男性で、現役世代や女性の姿がほとんど見られませんでした。ある女性は、会が始まる前に「休日の夜は主婦は出にくい」と話していました。
難しい課題ばかりですが、改善し、より有意義な会にしていくことが大切です。