東日本大震災で学校施設の天井が落下し、避難所として使用できなかったということがありました。建物に耐震性がある場合でも、建物の構造とは直接関係ない部分(非構造部材…天井、壁、窓枠、照明器具、家具など)が地震で落下することにより、建物内にいる人の安全が脅かされる心配があります。
私は東郷町の公共施設の非構造部材の耐震化について9月議会の一般質問で取り上げ、現状などについて聞きました。
「いこまい館の天井は年内に調査して対処する」と答弁
来年4月から国の非構造部材の耐震基準が変わります。新しい基準では新たに「つり天井」の項目ができ、
①人が日常的に立ち入る施設にある
②高さが6m、面積が200㎡を超える
③1㎡あたりの重量が2㎏を超える
の3つに当てはまるつり天井が「特定天井」として耐震化の対象になります。
東郷町では東郷小学校体育館、町民会館大ホール、総合体育館、給食センター調理場、いこまい館の水中トレーニング室と多目的室の天井が「特定天井」に該当し、対処が必要なことが答弁で明らかにされました。
なお、これらの天井のうち、いこまい館のものについては年内に安全かどうかの確認作業をして、必要なら対処するとの答弁がされました。
東郷小学校の体育館については来年度に状態を調べ、つり天井を取り払うなどのことも考えられるとの答弁がありました。
(東郷小体育館の天井を見るために、一般質問が終わった後、教育部長と東郷小学校に訪れました。部長は早く対処しなければならないという認識を示しました。「来年度に」という答弁でしたが、早められるかもしれません。https://twitter.com/kadohara/status/380498345266929664)
保育園、児童館、役場庁舎などは心配なし
また保育園、児童館などには「特定天井」はなく、壁も剥がれ落ちる心配がなく家具の固定も行われています。学校も含め、子どもが利用する施設では、避難経路のガラスの飛散防止も済んでいます。
役場庁舎、シルバー人材センターには「特定天井」もなく、東郷町当局は、町の施設では地震で非構造部材による被害は生じないとの見解を示しました。