書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

大西克也/大櫛敦弘 『 馬王堆出土文献訳注叢書 戦国縦横家書』

2018年03月24日 | 東洋史
 出版社による紹介

 これは面白い。かたや事実と(法)理論を直裁に伝える奏げん書と、かたやここに収められているところの、文飾をつくして聴く者の感情に訴える説得扇動の文章と、あきらかに発想の段階から異なる二つの文体が当時すでにあったことを、実物をもって感得させられた。この差は両者を括るに「漢文」一語ででは、とうていすませられるものではないとも。

(東方書店 2015年12月)