書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

企画展 「日本の博物図譜 十九世紀から現代まで」

2017年04月14日 | 自然科学
 https://www.kahaku.go.jp/research/db/zufu_db/kikakuten.html

 書籍化して出版されたものを閲覧する。すべてが原色カラーというわけではない。しかし多くそうであり、眼福かつ勉強となった。ざっと見の感想だが、やはり明治時代以前と以後では、写実性(すなわち方法とその背後にある思想のせ)において差異が、ありていに言ってしまえば博物画としての技術な水準に差があると思える。明治以前の蘭学・洋学学習と明治以後の近代専門教育の差の現れといっていいのかどうか。