書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

高島敏夫 「《天亡[キ]》私考 : 殷周革命論ノート(1)」

2014年07月30日 | 東洋史
 『立命館白川靜記念東洋文字文化研究所紀要』7、2013年7月所収、同誌1-12頁。

 いまはただ勉強あるのみの分野。
 論文中、天室という「天亡[キ]」の銘文中にも見える西周時代の建築物の構造図が引用紹介されている。正方形の屋根の上にさらに円形の屋根が載っかるという、一見奇妙な形をしている。学術用語では「天円地方」というのだが、私的には「上円下方屋」と呼びたくなる。息抜きの余談。