goo blog サービス終了のお知らせ 

書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

山本有造編 『帝国の研究 原理・類型・関係』

2009年02月21日 | 世界史
 帝国とはなにか。「異質(ヘテロ)なエスノ・ナショナルの行政的・領域的組織を、宗主国と植民地、中心と周辺、中央と辺境という関係を基盤として、厳格な中央集権権力の下に統合する政治システム」(Moskovskogo kommercheskogo universiteta [1993] p. 119)。 (山本有造 「第Ⅰ部第1章 『帝国』とはなにか」 本書10頁)

 してみると、旧ソ連はもとより現ロシアも、米国も、そして中国も「帝国」であろう。公式帝国(領土併合)か非公式帝国(従属地・保護国設置)かという精密な分類や、さらには後者の定義に関する議論(覇権行使国や影響行使国までを広義の非公式帝国として含めるか)については、いましばらく措くとして。

(名古屋大学出版会  2003年11月)