書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

王俊彦 『王廷相與明代氣學』

2014年07月25日 | 東洋史
 なぜ明学が理気二元論ではなく、気一元論を採ったのかについて、説くところがない。
 同様に、王廷相の気一元論が張載のそれに由来する事実を指摘するが、ではなぜ王が儒学(宋学)において大勢の理気二元論を採らず、張の一元論を採ったのかについては稽えるところがない。

(臺北 秀威出版社 2005年10月)