書籍之海 漂流記

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「韓国哨戒艦撃沈に関する国連安保理議長声明案の要旨」 から

2010年07月09日 | 抜き書き
▲「msn 産経ニュース」2010.7.9 08:42、ニューヨーク 松尾理也。(全)
 〈http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100709/erp1007090844001-n1.htm

 国連安全保障理事会が8日大筋合意した、韓国哨戒艦撃沈事件をめぐる議長声明案の要旨は次の通り。
1、安保理は、今年3月26日に発生し、韓国哨戒艦沈没につながった攻撃を非難する。
1、安保理は、問題の平和的な解決に向け、事件に責任を負う者に対する適切かつ平和的な対応を呼びかける。
1、北朝鮮が沈没に責任を負うと結論づけた韓国などによる合同調査団の調査結果を考慮し、安保理は深い懸念を表明する。
1、安保理は北朝鮮などからの、事件に無関係と主張する反応に留意する。
1、よって、安保理は哨戒艦沈没を引き起こした攻撃を非難する
1、安保理は、韓国に対する、あるいは地域におけるさらなる緊張や攻撃を防ぐことの重要性を強調する。
 (太字は引用者)

 やはりそうなるだろう。あの調査結果では、結論は断定かもしれないが、内容は、「北朝鮮製の魚雷による攻撃の結果沈没した」ことは証明できていても、「北朝鮮の潜水艦の発射した魚雷による攻撃の結果沈没した」ことは証明できていないからだ。
 発表されていない情報や確証があるのかどうかは知らない。しかしあの報告書にもとづくかぎり、「事件に責任を負う者」を「北朝鮮」とは断定できない。