書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「駐韓日本大使、講演中にれんがを投げ付けられる」 から

2010年07月08日 | 抜き書き
▲「Chosun Online 朝鮮日報日本語版」2010/07/08 07:58:29、李恵云(イ・ヘウン)記者。〈部分)
 〈http://www.chosunonline.com/news/20100708000006

 7日午後7時25分ごろ、韓国プレスセンター(ソウル市中区太平路)で行われた、重家俊範・駐韓日本大使は特別講演の最中、聴衆の一人かられんがを投げ付けられた。重家大使はこの日、「韓日新時代、共存共栄を目指して」というテーマで講演したが、質疑応答に入ってすぐ、K容疑者(50)が「南北分断の原因は日本の植民地支配だ」と大声を上げ、演壇へ走り寄って、重家大使に向かって横5センチ、縦10センチのれんがを投げ付けた。/重家大使は演壇の下に隠れたため、けがはなかったが、K容疑者はれんがを拾って再び投げ、通訳していた在韓日本大使館の1等書記官の左手に当たった。同書記官は擦り傷を負い、延世大付属セブランス病院で治療を受け帰宅した。

 「中央日報」は現行犯逮捕された犯人に「K氏」と敬称をつけている。つまりKという男の行動を少なくとも否定や批判はしていないということである。本当にとんでもない阿呆新聞だな。

「安保・沖縄37冊、外交文書初の自動公開」

2010年07月08日 | 思考の断片
▲「YOMIURI ONLINE 読売新聞」2010年7月7日11時36分、「安保・沖縄37冊、外交文書初の自動公開」(部分)
 〈http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100707-OYT1T00499.htm

 2010年07月07日「『安保』『沖縄』の文書公開=30年ルールの適用第1号-外務省」より続き

 外務省は7日午前、1960年の日米安全保障条約改定と72年の沖縄返還に関する外交文書のファイル37冊を東京・麻布台の外交史料館で公開した。

 これのことですな。

 外交史料館では、CD―ROMによる閲覧と、実費による複写を受け付け、約1か月後には原本の閲覧も可能となる。

 そのうち見に行く。

 ◆外交文書=外交交渉などについて記録した文書。従来も作成から原則30年で公開されることになっていたが、明文上の規定がなく、公開も2~3年に1度に限られていたため、未公開のままの外交文書のファイルは約2万2000冊に達している。外務省は今後、年に数回ずつまとめて公開していく方針で、岡田外相は「3~4年で在庫をなくす」と述べている。

 “在庫をなくす”とは例外規定なしということか? いくらなんでもまさか。

 その岡田外相が、6日の会見で、

 韓国の哨戒艇の撃沈、沈没事案というものが、今回の演習とどういう関係にあるのかということは、承知をしておりません。したがって、コメントすることはできません。ただ、一部に報じられておりますように、もし、この演習の範囲が択捉島にある演習場も含むというように一部報じられておりますが、もし、そういうことであるとすれば、北方四島に対する我が国の法的立場にかんがみて、到底受けられないということであります。

 と述べている。外務省報道官の7日の会見も同趣旨のことを述べている。
 ところで、そのなかに、日本側の抗議を受けたロシア側の返答が引用されているが、

 ロシアにはロシアの法的立場があり、抗議は受け入れられない。
 演習の目的はテロ、麻薬、国際組織犯罪等への対策を目的としている。
 (演習は)いかなる特定国に向けられたものではない。

 向こうは自国の正当な領土だと主張しているのだから演習を行ってあたりまえ、わが国はやはり択捉島を含む四島を自国の正当な領土と見なしているだから抗議して当たり前である。そして、抗議された場合の返答は、必ず、演習は従来の仮想敵(文字どおり仮に想定した敵)に対する訓練であり、特定の実在する国家を想定した戦闘訓練ではない、というものになるであろう。実際目下の基本的な情況はそのとおりであろうし、平時における表面的な外交的応酬もまたそうあるべきものなのであろう。(←2010年07月07日「『ロシアの3大旗艦が日本海へ 背後には深い意味』 から」)