残念。見たい、エミリー・ウングワレー

2008-06-28 10:33:40 | 塾あれこれ
見逃してしまいました。
大変残念です。
こういうことは取り返しがつかない・・

京都で展覧会をしていたようです。
知らなかったので行けるハズもないのですが、
それでもくやし~。

エミリー・ウングワレーの展覧会が今東京で。

貧乏で東京までは行けません、ああ。

エミリー・ウングワレーはオーストラリアアボリジニ
80歳近くで絵を始め20世紀末に亡くなられています。

現代美術そのものに見える世界が、実はアボリジナル
なものであったという驚き。
美術を学んだ秀才たちと同じ地平にポンっと登場でき
る天才性。
絵を勉強していないのですから。

そんな物語はなくても、造詣は斬新、色も鮮やか。
感動的な世界です。

是非とも自分の目で見ておきたかった。

実際に接しないと自分にとって好きか嫌いかが決まり
ませんからね。
メディアを通した鑑賞では間違うことがあります。


再び丸谷才一の『ゴシップ的日本語論』
ジェイン・ハリソンという古典学者が「芸術と祭祀は
情緒を再現し、再生しようとする点でよく似ている」
と主張したと書かれています。

上記エミリーの絵もアボリジニの世界をそのままに
表現しているようです。
神話も景色も動物も、ありとあらゆる物が平等に混在
しているさまを「見えるとおり」「言いたい通り」に
描いたのでしょう。
それが色の塊り、点のつながりになります。

そこで心を打つのだと思います。

ただ線を引き色を使うのではなくスピリチュアルだか
ら。

きっと本物の前に立つと「ドリーム」が色の向こうに
見えるはずだと思うのです。

いや、残念。