薫主堂と和菓子処K

2008-06-04 10:29:27 | 塾あれこれ


用があり大阪堺へ行きました。
一昨日、塾を休みにして。

これまで堺は通過するだけでしたが、この際歴史ある
町も少しだけ見物です。
薫主堂では香りの土産を買い、和菓子のKでは名物の
くるみ餅を頂きました。

歴史がある町とは小学生でも知っていることですが
さすが風情にあふれた町でした。

江戸時代からの町並みも残り、明治以降の建物、
昭和の町屋、私などには子供の頃を思わせる店が今も
現役バリバリで仕事をしておられます。
町工場、衣料品屋、惣菜・・
ネコも多い町でした。

京都や奈良に比べ観光の目玉は少ないかもしれません
が(潜在的なパワー)はかなりありますね。
古墳だけの町ではなさそうです。

私の生まれた尾道と感じが似ていますが、質量共に
レベルが違います。

サッカーで譬えれば堺がセリエAならば尾道はJ2
これくらいの違いがあります。

博多も歴史があります。
現代の印象では堺より博多に活気がありそう。

シャッター通りの多い地方都市に似てくるのでは?と
いう危惧からそう見てしまうのかもしれません。
少し前はもっと活気があったのではないか・・


歴史がある分、多少閉鎖的な空気があるのかなあ?
警察とか直接観光に関わる人達はサービス満点です。
元々(イチゲンさん)を相手にする積りの仕事だから。

そうでない民間の人たちがなんとなく。
「気楽な観光客か、目障りやな。
 そんなんに来てもらわんでもええ町やったのに」
商売もどうせ一元さんだからそこそこにね。

堺で一番有名な菓子処で、くるみ餅を頂きました。
月曜の午前だからでしょうか店内は母子連れ一組。
奥にショウケースのようなものがあり店の方が2人
ほど立っておられます。
空いたテーブルの内の一つに座ります。当然か。

注文を取りに来ません。
私も店の人を見るのですが黙って立っておられます。

後から客が来てショウケースの所で持ち帰りを買い、
また客が来て店で食べる物を注文され、気がついた。

入り口に発券機でも置いてれば分かるのに、ね。
それにしてもご案内がないとはさすが(老舗)です。
「ウチの商売の仕方くらい知って来てもらわんと。
 立ってるだけでも忙しいんです」

田舎者が都会の老舗菓子処の商売に驚くという
現代イソップ物語でした。
暖簾にあぐらかいてて潰れた店が大阪にありましたが
ショウケースの所で立ってる分には良いのでしょう。

店で食べた後持ち帰りを頼むなんて昔風なことはしな
いのでしょうね。人手も手間もかかるから。
普段は行列ができる店と聞いていますので万事余計な
ことでありました。ハイ。

私はネコですから店の名前と相性が悪かったかな。

肝心の味は、店のインパクトが強くて、忘れました。


まあ尾道でもひどいからね。
観光地というのは大体そうなのでしょう。
客も悪いのかなあ?


薫主堂は別でした。素晴らしい。

奥さんがおいでになり、少額の土産にも愛想よく
必要な説明、旅の気配り、申し分ありません。
こちらも素直に「有難う」と言えました。
気分が良いものです。

店構えもモチロン落ち着いてかつ威張っていない
という、お勧めの店ですね。

堺に行くなら薫主堂へ!


『ああ町よ変りて久し晶子らが住みておはせし石碑の前で』

(追加)
最近、本願寺関係の写真が続きますが、特別な
理由はありません。たまたま。
私個人は無宗教に近い原始仏教的な気分が強く
家は曹洞宗です。