用があり大阪堺へ行きました。
一昨日、塾を休みにして。
これまで堺は通過するだけでしたが、この際歴史ある
町も少しだけ見物です。
薫主堂では香りの土産を買い、和菓子のKでは名物の
くるみ餅を頂きました。
○
歴史がある町とは小学生でも知っていることですが
さすが風情にあふれた町でした。
江戸時代からの町並みも残り、明治以降の建物、
昭和の町屋、私などには子供の頃を思わせる店が今も
現役バリバリで仕事をしておられます。
町工場、衣料品屋、惣菜・・
ネコも多い町でした。
京都や奈良に比べ観光の目玉は少ないかもしれません
が(潜在的なパワー)はかなりありますね。
古墳だけの町ではなさそうです。
私の生まれた尾道と感じが似ていますが、質量共に
レベルが違います。
サッカーで譬えれば堺がセリエAならば尾道はJ2
これくらいの違いがあります。
○
博多も歴史があります。
現代の印象では堺より博多に活気がありそう。
シャッター通りの多い地方都市に似てくるのでは?と
いう危惧からそう見てしまうのかもしれません。
少し前はもっと活気があったのではないか・・
○
歴史がある分、多少閉鎖的な空気があるのかなあ?
警察とか直接観光に関わる人達はサービス満点です。
元々(イチゲンさん)を相手にする積りの仕事だから。
そうでない民間の人たちがなんとなく。
「気楽な観光客か、目障りやな。
そんなんに来てもらわんでもええ町やったのに」
商売もどうせ一元さんだからそこそこにね。
堺で一番有名な菓子処で、くるみ餅を頂きました。
月曜の午前だからでしょうか店内は母子連れ一組。
奥にショウケースのようなものがあり店の方が2人
ほど立っておられます。
空いたテーブルの内の一つに座ります。当然か。
注文を取りに来ません。
私も店の人を見るのですが黙って立っておられます。
後から客が来てショウケースの所で持ち帰りを買い、
また客が来て店で食べる物を注文され、気がついた。
入り口に発券機でも置いてれば分かるのに、ね。
それにしてもご案内がないとはさすが(老舗)です。
「ウチの商売の仕方くらい知って来てもらわんと。
立ってるだけでも忙しいんです」
田舎者が都会の老舗菓子処の商売に驚くという
現代イソップ物語でした。
暖簾にあぐらかいてて潰れた店が大阪にありましたが
ショウケースの所で立ってる分には良いのでしょう。
店で食べた後持ち帰りを頼むなんて昔風なことはしな
いのでしょうね。人手も手間もかかるから。
普段は行列ができる店と聞いていますので万事余計な
ことでありました。ハイ。
私はネコですから店の名前と相性が悪かったかな。
肝心の味は、店のインパクトが強くて、忘れました。
○
まあ尾道でもひどいからね。
観光地というのは大体そうなのでしょう。
客も悪いのかなあ?
○
薫主堂は別でした。素晴らしい。
奥さんがおいでになり、少額の土産にも愛想よく
必要な説明、旅の気配り、申し分ありません。
こちらも素直に「有難う」と言えました。
気分が良いものです。
店構えもモチロン落ち着いてかつ威張っていない
という、お勧めの店ですね。
堺に行くなら薫主堂へ!
○
『ああ町よ変りて久し晶子らが住みておはせし石碑の前で』
(追加)
最近、本願寺関係の写真が続きますが、特別な
理由はありません。たまたま。
私個人は無宗教に近い原始仏教的な気分が強く
家は曹洞宗です。