D51 42 [延] 発売

2010-04-19 | 鉄道模型

D5142 [延] 本日発売されました。

普通の綺麗なナメクジを特定番号で製作するとなればやはり九州を連想します。
集煙装置が付かないナメクジは本州の山岳地帯には縁がありません。 ところが九州のナメクジは綺麗なので原形を留めていそうで 意外に原形を留めていません。 C55とテンダーを振り替えたもの、D51標準型同様の板台枠テンダー台車に 履き換えたもの、フロントデッキにコンクリートの死重を積んだもの・・・。 九州が蒸機王国から転落した昭和49年4月24日南宮崎電化まで生きた 九州最後の2輌のナメクジの中に1輌貴重な原型機D5142が居ました。 48年9月まで筑豊本線、最後の重要な半年を日豊本線宗太郎越えで過ごした ところなど経歴も申し分ありません。


この文章は私が書いたモノなのですが色々言い足りない部分があります。

ホンネの部分です。

九州のカマは綺麗で、原形を留める傾向にもありました。
しかし九州では「D51が来たらがっかりする」というのがホンネです。(特に筑豊では)

或いは九州に行ってまでD51は眼中に無いと言っても良いかもしれません。

そんな中で、D51こそが主役だった所は何と言っても「大畑」であり、終末期には「宗太郎」です。
集煙装置が必須の「大畑」はナメクジは関係ないですから最初から「宗太郎」しか考えの中にありません。
D5142とD5145というラスト二両のうち45はテンダー台車が換わってしまっていたのでD5142に白羽の矢が立ったわけです。

結果的には九州のナメクジとして最も有名なD5110もテンダー台車が換わってしまっていたので全部を見回してみてもD5142しか無いのです。


IMONカプラーにカプラーポケットを飾るロストパーツを付けた最初の製品です。


ゆったりと大きなナメクジドームです。

C57、C61と行き交って宮崎に顔を出し、日常的に【冨 士】【彗 星】【にちりん】【日 向】〔高千穂〕〔青 島〕〔フェニックス〕〔しいば〕〔日 南〕と言ったDF50、82系58系に囲まれてここではD51も重要な役者だったと思います。


D511151 [延] も大事な仲間です。




ラグビー公式戦ハシゴ

2010-04-18 | ラグビー

下北沢に進入するVSE
目的地は玉川学園前です。

中等科は10:55キックオフ、相手は今年の1月新人戦で勝った相手「鶴川+八王子七中合同チーム」
紘之進は左プロップ背番号1でフル出場でした。


学習院 0-7 合同 と先制され(敵トライ&ゴール成功)


学習院 5-7 合同 と追いすがり(味方トライ&ゴール失敗)


学習院 5-12合同 と引き離され(トライ)


学習院10-12合同 と追いすがるも(トライ)
学習院10-19合同 と引き離されて前半終了(トライ&ゴール)


数か月前に勝った相手に大苦戦です。
フォワードがまだ力不足、バックスも今日はパスミスが目立ちます。


サイドが換わった後半
学習院17-19合同(トライ&ゴール)


学習院24-19合同(トライ&ゴール)ついに逆転
学習院24-24合同(トライ)同点とされ最後攻めたのですが痛恨のノッコンでノーサイド。


リーグ戦は3チームの変則グループの為1勝1分けで決勝トーナメント進出が決まりました。来週の合同VS玉川Bの結果次第で順位が決まります。順位次第で対戦相手の手強さが変わります。


玉川学園前~鶴川 変な顔の電車が走ってきたのであわてて撮りました。


経堂で「遅延の特急」を待避・・・さっき来たのはのは片割れ?いやこれは長いですね。
私が向かうのは地下鉄東西線南砂町の都立東高校です。


その都立東高校です。


円陣!


出陣!


相手は合同B(都立墨田工業高校+都立東高校)です。


相手も結構体が有ります。激しいFW戦になります。








背番号5が竜之助、フル出場でした。




学習院 5-0 合同 (トライ)
学習院 5-7 合同 (ゴール)
学習院10-7 合同 (トライ)
学習院15-7 合同 (トライ)で前半終了


ハーフタイムの円陣 トーナメントですから負ければ終わりです。


相手の反則をもらい喜ぶ学習院チーム。






学習院22-7 合同 (ゴール)
学習院22-12合同 (トライ)
時間が無いぞ!と合同チームの監督から檄が飛びます。




背番号5がボール奪取に成功したようです。


学習院29-12合同 (ゴール)
学習院36-12合同 (ゴール)ここでノーサイド




エール交換。


3回戦に挑みます。






16番スハ32系比較 アクラスと天賞堂

2010-04-17 | 鉄道模型
原宿店レンタルレイアウト用に16番プラ客車編成を作ろう!という大志を抱いて現在在庫があるプラ客車を弄り始めました。

最初に手を付けるのはスハ32系、アクラスと天賞堂です。
各々どんな出来映えなのでしょう。

まずは箱の検分です。


まずはひとつづつ並べてみます。


最も大事なのは大きさ、そして他社と断面サイズ等が食い違わないのもポイントが高いです。


天賞堂だけが我が道を行く感じです。
KATO(HO)とTOMIX(HO GAUGEは「恥知らず」にまだ「HO」という表示を改めていません。今となればそれは「シロウト」の証のようなモノです。
アクラスと天賞堂はさすがにHOとは表示していません。


天賞堂だけが我が道を行く感じです。

天賞堂の悪いところは「大きな箱が販売に有利」という思い込みを捨てられない事です。
或いは
買った人が困っても関係ない、天賞堂のブランドに価値観が感じられればそれでOKという社内意見が優勢だと言うことでしょうか。

此処に並んでいる中で唯一のメーカーはKATOです。
天賞堂、アクラスはインポーター(中国製)ですが、此処でのTOMIXもインポーター(韓国製)です。
ただしアクラスは設計まで自分でやって製造だけを中国に頼るので完全なインポーターではないと言う声もあります(4/19 16:00記)
インポーターは船での出荷ですからどうしても箱を大きくせざるを得ません。
TOMIXはKATOを意識して努力しました。
アクラスはTOMIXを意識して努力しました。
自分さえ良ければお客さんの不便はどうでも良いというのが天賞堂です。

まあそういう収納意識に欠ける会社があるからこそIMONの紙箱は売れるのですからありがたいのですが、ユーザーの身になれば怒るのが当然でしょう。

箱の検分からアクラスと天賞堂の比較に移っていきます。


アクラス;発泡スチロールとブリスターカバーの組み合わせです。
取り出しやすく、中も見えて良い感じです。
小売り店でカバーを付けた状態で展示できるスタイルを意識したのかもしれません。
インレタも大きいのが入っています。インレタでは(業者が同じなら)面積とコストは完全な比例関係です。


天賞堂;発泡スチロールで蓋無しです。その代わり商品を包むビニールシートが少し厚みのあるもので、十文字になっています。 (昔、そういう形の布が販売されていましたね)

発泡スチロールの型抜きで、屋根の部分にベンチレーターの無い部分の屋根板で衝撃を受けるように「出っぱり」が有ります。そのせいで左右逆向きには入れられません。


天賞堂の十文字のビニールシート、「上」側はこのビニールが二重になって「取説」が乗っかってその上に紙箱の蓋という姿の梱包です。船で運ばれてくるにしては割合緩い梱包です。


こんなに色が違います。
16番プラならばKATOの茶が標準になりそうですが、まだ並べていません。
天賞堂が近そうな気がします。
アクラスは90年代前半の天賞堂電機のような色です。


床下はどちらも非常に力が入っています。特にアクラスはディティールフルです。
(もちろん好みが分かれるところです)


アクラスのカプラーは伸縮タイプ。天賞堂の台車には別パーツの下揺れ枕が付くことになっています。


天賞堂のガーランド型ベンチレーター。
側面の真ん中の区画の上下分割を表現しています。
色が佳いです。
ガラベンの色も佳いですが、屋根の色がプラ客車としては最高の出来です。暗さも丁度良く、やや錆や埃のような色が掛った色の雰囲気は100点満点です。


アクラスのガーランド型ベンチレーター。
側面の真ん中の区画の上下分割は省略しています。この部分がガラベンで一番難しいところで、KATO、TOMIX共にややオーバースケールで作らざるを得ないところです。
しかし、此処の形はガラベンの構造の根幹です。

とはいえアクラスの良いところはガラベンの足を表現しているところです。
また、取り外しが可能です。天賞堂は接着せざるを得ないため取り外し不可能という大きな欠点があります。

しかし、屋根の色はKATO同様実車を観察していない人が決めたようなグレーで100点満点中20点といったところでしょうか。


連結面の比較
天賞堂は高床式が拙いですね。
跳ね上げた渡り板でごまかすつもりだったが駄目だったといったところでしょうか。

幌がグレーなのは両社ともエラーだと思います。40年代は黒だと思います。


アクラス
幌がやや前後に動き(連動のつもりではなかったのかもしれませんが)それにつれて渡り板が上下します。


天賞堂
渡り板は上げた状態に固定です。


アクラスの内装の見え方
椅子の色は佳いのですが色が暗すぎて殆ど見えません。


天賞堂の内装の見え方
KATOの派手派手な内装色にやや合わせたのか実物ではありえない存在感の主張をしてしまう天賞堂の内装です。
しかしそれでもKATOに比べると遙かに佳いです。

ガラスの平面性や窓とガラスの関係は天賞堂がアクラスを上回ります。


妻面に対して連結器の位置が大きく違います。

右のアクラスが伸縮カプラーを生かして連結面間を詰めることに対して積極的です。

こうして並べて見ると別世界の車両かと云う位あらゆる所が違います。

スハ32系は何故プラで発売されないのか不思議だった形式ですが二社から「そっくりの企画」で同時に発売されてしまったのは実に残念です。 しかしその「表現の違い」が16番ゲージャーのプラ製品に対する目を肥えさせる結果になりそうで面白い状況かもしれません。




6250 乗工社

2010-04-16 | 鉄道模型
ネルソンではなくニールセン(ニールソン)なのだそうです・・・・

Neilson; 機関車メーカー

Nelson; トラファルガーの海戦でナポレオンの海軍を撃破した英海軍ネルソン提督

ということです。



いきなり脇道に逸れてしまいましたが、古い機関車に手を出してみました。
古いって・・・・

① 元のホンモノの機関車も古い
② 乗工社が製造した時期も古い
③ IMONで仕入れしたのも古い

「古い」の「三重連」ですね。
10年以上前から店に陳列されていた機関車を買ってしまいました。
これまた理由を列挙すれば

① 買う人が居ないのでIMONブランドで再生産は不可能だと思われます → 手に入れる最後のチャンスです。
② 古典機は小さいのでファインスケールでなくては恰好になりません → 以前から16番では持っていません。
③ 新年度が始まったばかりですがNゲージからOJまでさっぱり「製品発売」が無いので「売り上げ」が「ぺちゃんこ」です。これひとつでは「雀の涙」ですが売上協力!


車輪は白車輪(真鍮+ニッケルメッキ)です。

昔式、と言うかトイ(Toy;玩具)の雰囲気を残したスタイルです。

乗工社の蒸機は1983年の2100は白車輪ですが、1996年の2120は黒車輪、90年代前半のD51、C59が黒車輪です。
白車輪を見て発売はてっきり80年代かと思ったら、森井義博さんのページで調べてみると1994年発売と意外に新しいです。

原価を落とすために白車輪にしたのでしょうか?

白車輪(ニッケルメッキ)は真鍮でOKですが、黒車輪(黒ニッケルメッキ)は洋白を使う必要があります。挽物屋さんに払うコストが全然違ってきます。
洋白の方が遙かに硬く削りにくいのですが、材料も入手しづらく(棒材の直径の)種類が少なくて沢山削る羽目になる事もあるのではないでしょうか。

一時「真鍮に黒ニッケルメッキを掛けた」製品(少し走らせると集電しなくなる)を作るメーカーがあって物議を醸しましたが現在ではそんな製品はありません。

白車輪を使った理由がコストの問題なのか他の事情かは置いておいて、黒染をしなくてはなりません。


車輪の中でも必ず動輪から染めるのが私の「流儀」です。しかし分解しないで染めるなら動輪の前にバルブギヤを染めるのは「鉄則」です。
バルブギヤ(と言ってもロッドだけですが)を研き用のキサゲ刷毛で磨きます。


研き用キサゲ刷毛;マッハ製品「0.08mm」をこんな具合に切り揃えてあります。
「これ」を買った時は0.08が一番細かかったのです。


メインロッドを磨いたところです。コネクチングロッドはまだです。写真では判りませんね・・・
隅っこや関節の所を優しくしつこく丁寧に研く必要があります。


ロッドを黒染しました。

研きだした鉄の色に近くなりましたが、ホンモノの蒸機のロッドは飴色をした機械油をきっちり塗ってあるのでもう少し黄色いのが最高です。
案外黒ニッケルメッキが一番その雰囲気を出しやすいのです。
(ホンモノは油に煤が付いて真っ黒なのが多いですが・・・・)


モーターに通電させて動輪を回し、筆に浸した黒染液で動輪タイヤを黒染します。
右手で筆を持つなら機関士側は時計回り(後退する回り方)助士側も時計回り(今度は前進する回り方)に回します。


動輪も染まった状態です。
実は「このまま」洗面所で機関車下回りを水洗いしました。残った水分をティッシュで拭き取って部屋の高いところに置いて(出来れば数日間)乾かします。


他の車輪も黒染します。
希釈した黒染液を入れたビンに投入して5~10秒優しく振り回します。
取り出すとかなり黒く染まっていますが、其れを強く擦ってもう一回白くしてしまいます。白くなった車輪に筆で原液を塗りつけ指で強く擦り続けて染めます。
指の指紋で染めるわけです。


左手はこうなります。


右手はこうなります。指に付いた色はどんなに洗っても半日落ちません。

私の指には車輪と「黒染」で長年戦い続けた(2年や3年じゃ全然消えない)タコが出来ていますが、最近「IMON製品で事足りるよう」に頑張ってきたので「地獄の黒染」と徐々に縁が切れつつあります。
タコが随分目立たなくなってきました。


黒染液を塗りつける筆は、すぐに黒染液を拭き取りますが、100回ほど使うと冒されて駄目になってきます。
何の毛を使った筆であるか?によって結果はこのように違ってきます。
黒い方は丸くカールしてきました。
白い方は腰が無くなり、毛が細くなってどんどん抜けていきます。
これらはどちらもTAMIYAの筆です。

黒染を綺麗にやり遂げるには「不毛」な作業を「恐るべき長さ」でやり続ける根気が必要です。
上手く行かないと言う人が多いのですが成功させるためには自分の体を張って「どんなに成果が目に見えなくとも」やり続け続け続け続けなくてはいけないのです。


先輪とテンダー車輪が染まりました。
動輪より黒く染まった様に見えますが、黒さは同程度です。

歯ブラシと石鹸でよく洗いました。

黒染した車輪を水に浸けておいたら、折角染めた車輪の色が抜けて水が黄色っぽく濁った経験が有ります。
故に、徹底して丁寧に洗いますが「洗う時間は短く」と決めています。


テンダーの中身です。
支点はテンダー車体の中にある・・・高過ぎですよね・・・のですが、前の2軸4輪が2点、後1軸2輪が中央1点の完全な三点支持になっています。

IMONで9600を作るときはこんなに高い位置に支点が来ないように考えなくてはいけません。
(モーターは当然第3動輪に吊り掛けです)


動輪をゆっくり回しながらマッハのシールプライマーを塗っています。
当然車輪タイヤの側面を塗るためです。
ホンモノの写真にはタイヤ側面塗装が為されていない車両の写真も結構有りますが、それは「工場出場***台記念」とか「お召し」(それと例えばやまぐち号も時に無塗装で走ります)であって、普通にはタイヤ側面を塗装していないモノは皆無です。

鉄はあっという間に(日本では半日で)錆びますので普通は絶対にあり得ないのです。
ロッドには油を塗ってウェスで研きますが、車輪に油を塗ったら走行不能になってしまいます。

(私のビデオを持っている方はニュルンベルクで動輪に油が回ってするするするする空転する蒸機の映像を思い出すはずです)

長い話に付き合って頂いてありがとうございます。動輪側面を「いつもの茶色より少し黒い色」に塗った6250型6260が仕上がったようです。


前の自連もIMONカプラーに取り替えました。


乗工社オリジナルの汚しを残そうと思って吹付けは一切していません。


この細さ!ファインスケールじゃないと模型化は困難な形式ですよね。


石炭が石炭に見えないうらみはありますが仕方がないです。

意外によく走ります。
とっても可愛いです。





C57のお絵かき2

2010-04-14 | 鉄道模型

イラストレーターで描かせているのですが、まだもたもたしています。

描かせている人間が「鉄」ではないので変なところ一杯です・・・・
実際に模型を作る者の能力は全部模型に傾注させたいのでお絵かきは私の担当、実物と模型の図面をにらめっこして疑問点を発見できたらモウケモノという話です。


さて、C57三次形の「ボイラー太さ」の問題


「太い」と思ったのは(あの有名な蒸機研究家)金田茂裕さんの資料でC57形式図が並べられている部分、
上から
C57一次型
C57二次型三次形(テンダー台車が鋳鋼→板台枠変更でホイールベースが変わった)
C57四次型
が描かれていて、二次三次の図の中にボイラー径が括弧付きで三次だけは四次と同じ1490mm(一次&二次;1458mm より太い)と書かれていることに由来します。

この件に対して当社技師長からこんな資料が送られてきました。





曰く
(日本国有鉄道)工作局動力課の各形式ボイラ表ですと、ボイラー径が太いのは四次型だけで三次型が太いというには違っています。
記入してある寸法位置の径は安全弁の前寄りの寸法(表のナ部分)になります。

とのことです。

どちらが間違っているのだろうか?という疑問点はありますがとりあえず一次~三次は同じボイラー径だったかもしれません。

C57186のボイラー径計測、C57135密閉改造機の軸距計測について話し合いをすることにします。
(要らないかな?という事も含めて)