S219(手前) と S292(奥)
黒染線路ではないのですが、HO1067 1/87 12㎜ゲージ用「IMONシステムトラック」の新製品の見本です。
(通常黒染線路ではないものはJM;1/80 13mmゲージ用と言うことになっています)
かねてから要望のあったS73「ポイント調整用のショートレール」を何本か使わなくてはいけない時、一本で何本分かの役割をこなす線路です。
裏側の構造です。
製品にする時には「繋ぎ」用の真鍮板は道床色に塗装されるなど変わります。あくまでコレは見本です。
道床付線路は、道床の「型代」に物凄いコストが掛かります。
S73は販売本数が非常に少ないため「型代」が「キビシイ」のです。
それが短いS73が長いS288やR789と同じ値段になっている理由です。
(本当はS73をS288の5倍の価格にしたいぐらいです)
S219(S73×3本分の長さをカヴァー)と
S292(S73×4本分の長さをカヴァー)用に道床の型を彫ったらとんでもない出費になります。
そこで、道床に関してはS73を使い、軌框部分だけを跨って一体のモノを作る事によって実現したわけです。
天賞堂が扱っているロコインターナショナルの道床付HO線路「ロコライン」に通常の直線用道床4本分を跨って使う長さ910mmの直線があります。
このアイデアを頂いてしまったわけです。
継目部分はこんな感じです。
価格は当然普通の直線や曲線より高いですが、S73 3本分4本分と言うわけに行きませんのでその中間のお値段になると思います。
IMONシステムトラックはこれでひとまずのシステムが出来上がった事になります。想定していた値段で販売できなかった(高価なモノになってしまった)事は残念ですが、販売したいと願っていた種類を揃えることが出来たことをひじょうに嬉しく思います。