MAV(ハンガリー国鉄)EpocⅣ(1970~1990)即ち、コンピューターによるチェックディジットが車番の最後に付くようになって以降共産圏が崩壊し東西を分ける鉄のカーテンが消滅するまでです。
MAV。私がこれで遊ぶ羽目になった経緯を説明します。
(1)1976夏、1976/77冬、1977夏と全力で東ドイツのゼロイチに取組み、【イストロポリタン】【メトロポール】【メリディアン】【パンノニアエクスプレス】といった国際急行列車と親しんでいました。
今もBEMで活躍中の01 2066-7(最後の「7」がチェックディジット)牽引による【Metropol】号ブダペスト~ブラチスラバ~プラハ~ドレスデン~ベルリン~ロストック(デンマーク航路連絡)
(2)何年か前、Rocoから【Meridian】6両セットが発売されて驚愕、早速購入(40年前の【Meridian】号は10両編成でした)
編成内容はMAV新色2両、旧色1両、DRとCSDで3両です。
1976、77年当時【Meridian】にはDRとCSDは使われて居らずMAV旧色に混じりものが入る感じでした。
(3)中古・委託でEpocⅣ MAV客車を見ると必ず購入していました。 新色旧色ともにです。
【Meridian】にはMAV旧色でした。 MAV新色はパンノニアExに入ったりやメトロポールの寝台車・食堂車で馴染んでいました。
(4)表参道“チムニー”久々に顔を出すと「“A.C.M.E.“からこんなセットが出ますよ」と見せられたのはサラエボ~シュツットガルトのD-zug【Mostar Dalmatija Ex.】そこにあった客車を見て驚愕!【Meridian】に必要な混じり物そのものJZ(ユーゴスラヴィア国鉄)だったのです。 予約しました。
(5)ACMEの客車セットを見ると集電ブラシが備わっていました。それを見てムラムラと燃え上がり室内灯取付へ
(6)表参道“チムニー”で処分品にMAV食堂車を発見、ゼロイチ列車に必須の食堂車!されどあの時の食堂車は1956年頃製造の古い軽量構造の食堂車、まだチラリとも模型界にはないモノ、新しいEpocⅤですが同じ匂い!!買って室内灯付けてしまいました。 先程のゼロイチ列車【Metropol】の先頭から数両はその昭和31年頃の軽量構造旧型車・・・模型化されていないモノです。
という40年ぶりの燃える相手という事からこうなったのですが、泥沼から抜けられなくなっています。
今日取り上げる“MAV新色“はゼロイチ用の編成を用立てる目的とは違ってしまっているのですが室内灯取付まで始めてしまいました。
MAV新色(青15号グレー帯)は冷改です。 旧色(青20号白帯)は基本非冷です。
異国の極限状態でブルトレに似た優等列車を蒸機牽引でかっ飛ばすのを見てMAVには痺れてしまったわけですね。
30年前頃よくやっていた手法復活です。
レジ袋被せる作戦と並んでやっていたのは、エナメルのクリアに微量の白を入れて反射プリズム付近に塗る作戦です。
今回はエナメルの弱さに嫌気してアクリルクリア+僅かな白です。
アルミテープに開けた穴に塗る作戦です。
キハ27/56では簡単なのですが、コンパートメントの欧州型はライティング手強いのです。
配光がダメなカツミパネルライトの時に使った白い普通紙を両面テープで貼っちゃうアイデア頂きです。
全く同じ作戦です。 中央の片側を接着してだんだん周囲へ、紙をめくって両面テープを剥がし→貼り付けしていきます。
3両貼りました。
この3両はクシェット、手前1両はザクセンモデレ、奥2両はティリッヒです。
元々は東ドイツ“シヒト“という会社が“ザクセンモデレ“となり、さらに“ティリッヒ“に変わりました。
会社名が変わっていますが中身は変化なくほぼ見分けるのが難しいです。
トイレの白塗りはやめて、ネームランドの「使い残り」を貼りました。
「使い残り」はインレタの仕上げに使うために大量にあります。
IMONパネルライトを使います。
リン青銅の集電板は最新のティリッヒ製品から外して使います。
ティリッヒ製品は両台車全車輪集電ですが、IMONパネルライトを使うならば片側台車で十分なので古い製品やザクセン時代のものにそのまま使えます。
ヤニ入り粒ハンダ(ヤニ入りハンダをカッターできるだけ)で楽々です。
こんなふうに揃いました。
室内床を塗ることにしたこともあり分解しましたが、ウェイト、多分鉄製ですが反らせています。
床板中央を上げる方向に反っています。 これも模型には大事なことなのでしょうね。
床はニュートラルグレー(濃いグレー)
テーブルはミディアムグレー(黄色っぽい明るいグレー)
①の光源側、客室側
①の光源反対側、客室側
①の光源反対側、通路側
①の光源側、通路側
②の光源側、客室側
②の光源反対側、客室側
②の光源反対側、通路側
②の光源側、通路側
③の光源側、客室側
③の光源反対側、客室側
③の光源反対側、通路側
③の光源側、通路側
室内灯が完備した(絶対にちらつかない)客車が揃いました。
白い普通紙、段違いに素晴らしいです。