凄い写真集です

2010-01-07 | 国鉄時代


友人神谷武志は一緒に飲むと広田尚敬の写真の話をします。

「神が乗り移った」と言います。

↓この鉄道ジャーナルで発表している写真のことを言っているのです。


鉄道ジャーナル 昭和51年4月増刊号 通巻110号
「蒸気機関車の最後」

蒸機最後の頃、SLブームの盛り上がりは頂点を極め、様々な雑誌社から便乗モノが出版されていました。
私は割合まめに買っていましたので、この「ジャーナル増刊号」を買っていた、読んだ事を余りよく覚えていませんでしたが今年の6788会前日書棚を確認してみて
「有った有った!」
と喜んだわけです。
こうして取り出してみると、同時期の雑誌と比べてだいぶ繰り返し読んだらしく痛んでいます。
それを神谷氏に散々(十数年に亘って)言われた後振り返って見てみるとなるほど「神が乗り移った」というほどのモノだなと感心します。

あの頃、私は神谷さんのようには感受性が鋭くなかったのかあまり強烈な印象を持っていなかったのが今年になってようやく(大人になって?)写真が判るようになったのかなと思ったりします。


しかし、年末買っておいた写真集
「昭和三十四年二月北海道 広田尚敬」 NEKO \10,000
を見て、広田さんはこの頃から神懸かりじゃないかという写真を撮っていたことを知り驚愕を覚えています。

写真に対する意識の高さにただただ驚くばかりです。

また、最近の中国を連想させるような情景があの頃の日本に有ったのだという事も思い知りました。
その両者は同じではないのですが・・・・

この写真集、絶対に買っておくべきものです。
異常な人気で品薄だったのですが、IMONでも入荷しているはずです。
色々な意味で素晴らしい宝になると思います。