魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

青あらのあら

2022年03月02日 18時50分02秒 | 魚介類を食べる

鹿児島から田中水産 田中積さんからの魚が届いた。すごい魚がやってきたので、近日にこのぶろぐでも紹介したい。しかし、それだけではなく、美味しい「おまけ」が入っていた。ハタ科・マハタ属(もしくは属標準和名なし)のアオハタのあらである。

地方名で「きはた」、と呼ばれることもあり、むしろ死後の魚を見ることが多いならこれが的確かもしれないけれど、標準和名はアオハタ。それどころか学名もEpinephelus awoaraである。長崎の個体をもとに新種記載されている。熱帯性とされることもあるが、日本から東アジアの大陸棚に多く、フィリピン産のものも確認はしているが数は多くないのではないか、あるいはフィリピンなどでは深場に生息しているのではないかと思われる。

awoaraは長崎などで本種をそう呼ぶことからついたと思われる。一方アカハタはフォルスコルが紅海のものを新種記載したので学名についても帯があるという意味になっている。一方長崎ではキジハタを「赤あら」と呼ぶらしく、学名種小名もakaaraとなっている。アカハタについては長崎で「あかあこ」なんて呼ばれているようだが、アカハタの学名の異名として「Serranus tsirimenara」というのがある。「ちりめんあら」という名前で呼んでいた地域があったのだろうか。

なんとも立派なお頭が2匹分も入っていた。4匹のように見えるが、実際は左右にも割っているので2匹分。これらは味噌汁でいただくことにした。アオハタはハタの仲間でもかなり美味しいので楽しみ。

アオハタのお頭の味噌汁。我が家では普段魚の頭は食べられないので、これはうれしい。今回の魚は鹿児島県の田中水産 社長 田中積さんより。いつも、ありがとうございます。なお、購入した魚たちは、また後程。

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タキゲンロクダイ

2022年03月01日 14時56分30秒 | 魚紹介

わんばんこ。今日から3月です。ネタがない、いえ、あるのですが面白いのは今日届いたばかりなのでまた後日。お楽しみに。

というわけで以前長崎から届いた魚。タキゲンロクダイというチョウチョウウオ科・タキゲンロクダイ属の魚である。チョウチョウウオ科は130を超える種が知られているが、最も多いのがチョウチョウウオ属で87種が知られている。一方本種を含むタキゲンロクダイ属は3種のみで、3種ともに高い体とV字の横帯が特徴的。なお、本種の標準和名には「ゲンロクダイ」という名前が含まれているが、ゲンロクダイはまた別の属の魚である。

あまりカラフルではないが、体側の前半、鱗に金色の斑点がありゴージャスである。

背鰭にはチョウチョウウオらしく目玉模様があるが、大きいものには見られないようだ。今回は2匹我が家にやってきたが、小さい個体のほうには目玉模様が見られた。ただ小さいほうは大きいほうに見られた金色の輝きがあまり見えない。

タキゲンロクダイは南日本沿岸からフィリピン、インドネシア、ソロモン諸島、オーストラリア、アンダマンにかけているようだが、あまり観賞魚としては入ってこない。地味な色彩をしているというよりは、やや飼育しにくいところがあるのかもしれない。なお、アクアリウムの世界ではオーストラリアなどから入ってくる。今回は塩焼きで食したが、なかなか美味であった。これらの個体は長崎県 印束商店 石田拓治さんより。いつもありがとうございます。

 

 

 

 

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