魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

メガレイ

2011年09月12日 23時23分29秒 | 魚紹介

今回ご紹介しますメガレイPseudorhombus dupliciocellatus Reganは、カレイ目ヒラメ科、ガンゾウビラメ属の1種です。ガンゾウビラメ属には食用魚として有名なタマガンゾウビラメなどが含まれます。メガレイは、南方の種類なのですが、鹿児島や、瀬戸内海でも漁獲されているようです。この個体も鹿児島県の種子島沖合で底曳網により漁獲されました。

メガレイの姿は、ヒラメ科の魚の中でも不気味といえるでしょう。5つの眼(のような模様)のタマガンゾウビラメなどまだ可愛らしいものです。

なんと、有眼側の体表にドクロマークが!

これはメガレイの特徴で、有眼側にこのようなユニークな模様をもちます。ほか、日本産のガンゾウビラメ属の他の種は、細長い鰓耙を持つのに対し、本種の鰓耙は掌状で、丸いという特徴もあります。

このメガレイは他のガンゾウビラメ属魚類と同じく、食用になります。ただし、刺身ではあまり美味しくありませんでした。独特のカレイのにおいがありました。こういう匂いのあるカレイを美味しく食べるにはやはり唐揚げ、干物が良いのでしょうね。

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タイセイヨウアカウオ

2011年09月09日 22時31分34秒 | 魚紹介

前回の煮付けの正体はこのタイセイヨウアカウオSebastes marinus (Linnaeus)でした。海外産の魚はどうしても頭や内臓抜きのが多いのですが、今回は丸1尾が手に入りましたので、煮付けにしてたべてみました。

タイセイヨウアカウオは、学名を見ていただければお分かりのように、日本のメバルやソイなどと同じ、メバル属に入れられています。

本種はそのメバル属のなかでも深い海にすむ種で、1,000mを超えるような深い海からも底曳網漁業により採集されます。分布は広く、北大西洋の、高緯度地域ならばどこにでもいるような感じです。

本種に良く似たものにオキアカウオがいますが、オキアカウオは本種にくらべ縫合隆起がよく発達しているそうですが、両方の種を見たわけでもなく、なかなか難しいものです。

顔だけ見ますと、日本のウスメバルなどに、どことなく似ているような感じがしますね。

英名はゴールデン・レッドフィッシュ。金色の赤い魚、確かに黄色がかっていました。

従来は日本船は世界中に魚を獲りに行っていたものの、漁業規則や、日本人の魚離れ、石油高騰など様々な理由が重なり、最近は冷凍魚輸入というケースが多くなりました。

味は、決して不味くはなく、さまざまな料理に使える、という感じでしたが、まだメバル種群や、ヤナギノマイなどのほうが美味かな、といった感じでした。

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ハタハタ

2011年09月07日 18時51分21秒 | 魚紹介

9月になると各地で沖合底曳網も解禁となる場所が多くなり、魚屋さんにも底魚がたくさん並ぶようになります。

ハタハタ科のハタハタArctoscopus japonicus (Steindachner)は、釣りもの、刺網のものが流通していましたが、解禁で底曳網のも市場に出るようになり、安価で思いっきり楽しむことができます。

ハタハタは日本海側でおおく漁獲され、日本海側の各地で独特の食べ方があります。「しょっつる鍋」が有名ですが、他にも塩焼き、干物、刺身など様々な料理法で食することができます。

これはハタハタの煮付けです。中に、他の魚も混ざっていますが、これについてははまた後日ご紹介しましょう。

今回食した個体は、卵が含まれていました。ハタハタの卵は「ぶりこ」とよばれ、冬の味覚とされています。魚自体の濃厚な味も加わり、何とも言えない、うまみがあります。ハタハタは肉離れもよく、小骨も軟らかく、子供でも非常に食べやすい魚です。今の時期のお勧めの魚といえましょう。

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紀伊長島名物

2011年09月06日 22時55分50秒 | 魚介類を食べる

8月の終わりに紀伊半島に魚取りに行ってきました。本当は今週土日で行く予定でしたが、台風接近の報、早めに行って正解だったかもしれません。

魚はさほど、いや殆ど獲れませんでしたが面白いものを食べられました。

これが紀伊長島名物。マンボウの串焼き。串焼き・揚げものの2種があり、かなり美味しい。味は鶏のような感じ。

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ブルーバックダムゼル

2011年09月04日 22時58分01秒 | 魚紹介

スズメダイ科の魚は熱帯・亜熱帯海域に数百種もおり、サンゴ礁域を代表する魚です。多くがインド・太平洋の熱帯~亜熱帯域にすみ、日本でも100種以上が分布しています。

このブルーバックダムゼルPomacentrus simsiang Bleekerは西部太平洋域に多く見られるスズメダイ科の普通種。日本からは残念ながら確実な報告がまだないよう。「世界の海水魚」で「シムシアンダムゼル」の名前が使われ、その名前で呼んでるダイヴァーさんや、アクアリストさんもいることでしょう。

本種もソラスズメダイ属の魚で、幼魚と成魚では色彩が大きく変化します。本種の幼魚は黄色っぽく、背鰭には青く縁取られた円形、もしくは崩れた形の暗色斑があります。しかし成長するに従って薄くなりやがては消えてしまいます。

幼魚は観賞魚としてもたまに流通はあるようです。ただし良く似たものもいくつかあり、アクアリストの間でも混同されているケースがあるようです。生息域はごく浅いサンゴ礁域で、釣りでも釣れるとのこと、丈夫で飼いやすい魚なのは間違いないでしょうが、また気が強いというのも間違いはないと思われます。

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